出版社内容情報
現在、国内外で資源循環を一層推進すること、及びその裏での不法投棄を極力抑止することが重要な政策課題となっている。本書は、どのような政策を講じるべきなのかを規範的に論じることは有意義な作業であり、その際外部性の存在をできる限り考慮し、市場経済にいかに内部化すべきかは、現実の政策構想にも重要であると考える。
序 章 本書の目的
第1部 基本的なモデル
第1章 資源利用と廃棄物処理のモデル
1-1 はじめに
1-2 モデル
1-3 パレート最適
1-4 競争均衡
1-5 最適な課税・補助の組み合わせ
1-6 おわりに
第2章 排出抑制と排出規制のモデル
2-1 はじめに
2-2 モデル
2-3 パレート最適
2-4 競争均衡
2-5 排出規制下の課税・補助の組み合わせ
2-6 おわりに
第2部 政策の選択
第3章 課徴金・補助金の設定方法
3-1 はじめに
3-2 モデル
3-3 パレート最適
3-4 競争均衡
3-5 課税・補助決定式の導出
3-6 課徴金・補助金の選択
3-7 おわりに
第4章 容器を対象とする政策
4-1 はじめに
4-2 モデル
4-3 パレート最適
4-4 競争均衡
4-5 最適政策の導出
4-6 課税・補助の分担方法
4-7 おわりに
第3部 引取料金と不法投棄
第5章 引取料金制度と経済的手法
5-1 はじめに
5-2 モデル
5-3 パレート最適
5-4 競争均衡
5-5 最適な経済的手法
5-6 リサイクル率に下限が課されるとき
5-7 おわりに
第6章 不法投棄が隠蔽されるときの政策
6-1 はじめに
6-2 モデル
6-3 パレート最適
6-4 競争均衡
6-5 最適性のための条件
6-6 最適な製品課税率
6-7 隠蔽が行われないとき
6-8 隠蔽が行われるとき
6-9 おわりに
第7章 引取料金と処理責任の数量効果
7-1 はじめに
7-2 モデル
7-3 市場均衡および引取料金の収支
7-4 比較静学(1):所得および引取料金率
7-5 比較静学(2):各種料金率
7-6 比較静学(3):排出抑制
7-7 比較静学(4):リサイクリング強化
7-8 おわりに
数学付録:比較静学
終 章 本書の成果と課題
参考文献
謝 辞
索 引
内容説明
資源の循環利用を理論モデル化し経済活動によって外部性が生じるときに、どのような政策を設定すればそれを市場経済の意思決定に内部化できるのか検討する。
目次
本書の目的
第1部 基本的なモデル(資源利用と廃棄物処理のモデル;排出抑制と排出規制のモデル)
第2部 政策の選択(課徴金・補助金の設定方法;容器を対象とする政策)
第3部 引取料金と不法投棄(引取料金制度と経済的手法;不法投棄が隠蔽されるときの政策;引取料金と処理責任の数量効果)
本書の成果と課題
著者等紹介
小出秀雄[コイデヒデオ]
1971年新潟県三条市生まれ。1994年横浜国立大学経済学部卒業。1999年一橋大学大学院経済学研究科博士課程単位取得退学。2007年一橋大学博士(経済学)。現在、西南学院大学経済学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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