内容説明
自動車や鉄道から「おもてなし」まで。企業での商品やサービスの開発に心理学が活用された実例を紹介。学生・研究者のみならず、開発者やユーザーも必読の、モノづくりの新しい形を示す一冊。
目次
第1章 現場に役立つ基礎系の心理学
第2章 車庫入れが苦手な原因は?―認知機能の個人差から運転の得手・不得手を理解する
第3章 心理学的アプローチによる視覚性ストレス軽減の試み―患者さんとの出会いからデザインへの応用まで
第4章 なぜ、駅の中の案内はわかりにくいのか―高齢者の案内サインの利用と認知機能
第5章 高齢者に使いやすい情報機器―認知工学研究とは
第6章 味覚の熟練度を測る
第7章 情報機器を使っているときの心理状態を脳波で測る
第8章 対面販売における相手の心に響く応対サービス
著者等紹介
熊田孝恒[クマダタカツネ]
京都大学大学院情報学研究科教授。理研BSI‐トヨタ連携センター認知行動科学連携ユニットユニットリーダー。教育学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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まいくん
1
一般的に女性は車の運転が苦手、男性は得意と言われるが本当にそう言えるのか?しかし実験によると女性は空間認知が不得意な為、車庫入れの際にハンドルをどれくらい切るとどれくらい車が曲がるのかとか、前車との距離を把握しづらくギクシャクした走りになることになるそうだ○販売員のおもてなしについて。日本人は両手で商品を手渡されるとより一層脳が活動し、丁寧で良い印象を持つが、外国人は必ずしもそうではないらしい。逆に片手で渡された方が脳が活動を示した。これは文化の違いから来るものらしく、本能的に感じる事ではないようだ。2020/11/26