数理生物学講義 基礎編―数理モデル解析の初歩

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数理生物学講義 基礎編―数理モデル解析の初歩

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  • サイズ B5判/ページ数 226p/高さ 26cm
  • 商品コード 9784320057814
  • NDC分類 461.9
  • Cコード C3045

出版社内容情報

 本書は,生命現象に対する数理モデルの数学的解析への入門として,数理生物学(Mathematical Biology)の典型的な基礎数理モデルと関連する基礎概念,その解析に必要とされる基本的な数学的手法を解説する教科書です。本書は,大学理系学部教養課程半期の数理生物学入門相当の講義に活用されることを視野に入れた内容に限定しています。想定される講義の重要な目的は,数理生物学に現れる典型的な基本数理モデルを紹介しつつ,生物学の概念に係る数理モデル解析において用いられる基本的な数学的手法を受講生に解説することとしました。
 読者(=本書内容の講義の受講生)には,数学・数理科学系のみならず,生命科学系の学生も想定していますが,高校数学の知識,および,その延長としての大学理系学部初年次に学ぶ微分積分学,線形代数学の内容に通例含まれる基礎項目の知識を前提としています。ただし,意欲のある高校生でも取り組めるように,大学レベルのこれらの数学基礎に関わる内容については,参考書を適宜示しました。また,必ずしも数理生物学や数理生態学を専門としない授業担当者が講義のために使うことも想定し,講義の準備に足る内容を記載することにも配慮しています。そして,受講生(=読者)が理解をより深める手助けとなるように,関連する基礎的な内容の演習問題も編み込み,その詳しい(ときに発展的内容も含む)解説を巻末につけました。
 本書では,大学学部における入門的講義に活用されるのに適当な内容に厳選していますが,本書の内容の奥や先にある,さらなる数理を学ぶ参考書として,兄弟本である【展開編】と2冊セットで,大学院におけるセミナーでの活用も想定しています。

序 章 数理生物学

第1章 個体群ダイナミクス

第2章 数理モデルとしてのねずみ算

第3章 1次元微分方程式モデル

第4章 1次元差分方程式モデル

第5章 常微分方程式系モデルI

第6章 常微分方程式系モデルII

第7章 差分方程式系モデル

付録A 定数係数斉次線形差分方程式
付録B 1階線形常微分方程式
付録C 2次元データへの直線のあてはめ:線形最小二乗法
付録D Taylor 展開(Taylor の定理)
付録E テント写像の分岐解析

演習問題解説

参考文献

瀬野 裕美[セノ ヒロミ]

目次

序章 数理生物学
第1章 個体群ダイナミクス
第2章 数理モデルとしてのねずみ算
第3章 1次元微分方程式モデル
第4章 1次元差分方程式モデル
第5章 常微分方程式系モデル1
第6章 常微分方程式系モデル2
第7章 差分方程式系モデル
付録

著者等紹介

瀬野裕美[セノヒロミ]
1989年京都大学大学院理学研究科博士後期課程(生物物理学)研究指導認定同日退学。現在、東北大学大学院情報科学研究科・教授、理学博士(京都大学)。専門分野は数理生物学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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こずえ

0
数理医学の初歩として最適。

Bon Habler

0
dS/dt = kS型のマルサスの人口論の定式および積分ミスをそのまま応用しちゃった感染症モデルとかを入れるのはもうやめてね2020/09/24

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