目次
第1章 イントロダクション(はじめに―本書の読み方;理論生物学の眺め方;バクテリア走化性のシステム論敵実験と理論の展開)
第2章 生体分子の動態と制御ネットワーク(概日時計の周期の意味;不確定環境下における細胞の運命決定理論;生体分子制御ネットワークの構造の力学的解明)
第3章 分子から細胞へ(細胞における情報処理の確率性と自発的対称性の破れ;微生物の集団的な振舞い;細胞骨格の力に依存した細胞構造の動態;視覚学習を構成論的に理解する―網膜視蓋系における方向選択性の学習を例に;真正粘菌の運動と知性)
第4章 形態形成(反応拡散系のパターン形成現象への応用;多細胞体形態形成のための細胞モデル;器官形成ダイナミクスの数理)
著者等紹介
望月敦史[モチズキアツシ]
1998年九州大学大学院理学研究科博士課程中退。1998年九州大学理学部助手、2002年岡崎国立共同研究機構(現 自然科学研究機構)基礎生物学研究所助教授、同准教授などを経て、2008年より現職。現在、理化学研究所・基幹研究所主任研究員:東京工業大学大学院総合理工学研究科連携教授。博士(理学)。専攻は数理生物学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
デコボコ
4
小林徹也さん「不確定環境下における細胞の運命決定理論」と澤井哲さん「微生物の集団的な振る舞い」がとくに気に入った。どの話題もページ数が少ないせいで、やや物足りないですが…2016/08/22
サンセット
3
数学・生物学・化学・流体力学・材料力学・熱力学・情報工学などの知識が無いときちんと読むのは多分難しい。かろうじて読めた部分で面白かったのは、BZ反応を記述するBrusselatorモデル、遺伝子産物量の時間変動を背景にした概日時計、細胞骨格(主に微小管が細胞の中央に核を押し引きする力やその座屈荷重)のシミュレーションによる細胞構造の動態の研究、粘菌による多目的最適化問題(効率・コストと耐故障性を考慮した最短経路対策問題)の研究、モルフォゲンの濃度勾配による位置情報の形成、反応拡散方程式の導出と解析、など。2013/11/03
ashk
0
もっとgeneralな話かと思ったが specificな話で期待はずれ。2013/10/16