出版社内容情報
現在,英語論文の書き方に関する書籍は非常に多い。しかし,ほとんどは「一通り英語で論文が書ける」人に対して,論文の体裁の整え方や,英語を書く心得えや,間違えやすいポイントを解説した教養書,啓蒙書である。本書は教養書や啓蒙書ではなく,理数系の技術英語の「教科書」である。「読む」書物ではなく,ゼミや演習で「教える」教材を意図しており,そのために各章に多数の演習問題を与えた。タイトルに「練習帳」とあるのはこのためである。教員が本書の内容を説明しながら練習問題を解かせることにより,技術英語の考え方が身につき,「一通り英語で論文が書ける」ようになることを期待している。
本書では,数式を用いて論述するような理数系の論文を対象とし,教材としては大学低学年で学ぶ数値の計算,プログラミング,確率,ベクトルや行列,命題や論理,メディア処理や機械学習に関する例文を用いている。
●目次
第1部 技術英語のスタイル─初めての人のために
1章 数式の読み方とLATEXによる書き方
2章 基本的な専門用語
3章 読解演習1:数値と誤差
4章 読解演習2:式の計算
5章 読解演習3:線形差分方程式
第2部 技術英語の文法─論文を書く人のために
6章 冠詞の用法
7章 不定詞の用法
8章 動名詞,分詞の用法
9章 定義や仮定の述べ方
10章 句読点の使い方と省略の仕方
11章 よくある疑問や注意すべき表現
第3,4,5章の日本語訳/解答例と解説
目次
第1部 技術英語のスタイル―初めての人のために(数式の読み方とLATEXによる書き方;基本的な専門用語;読解演習1:数値と誤差;読解演習2:式の計算;読解演習3:線形差分方程式)
第2部 技術英語の文法―論文を書く人のために(冠詞の用法;不定詞の用法;動名詞、分詞の用法;定義や仮定の述べ方;句読点の使い方と省略の仕方 ほか)
著者等紹介
金谷健一[カナタニケンイチ]
1979年東京大学大学院工学系研究科博士課程修了。現在、岡山大学大学院自然科学研究科教授。工学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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