感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひろき@巨人の肩
91
自然界の曖昧さを体系化する量子論。本書の直感的なイラストと説明により「不確定性」をコペルニクス的転回として受け入れることができた気がする。原子以下の素粒子には「波と粒子の二面性」がある。波とは空間に広がる雲のイメージで「状態を共存」する。これは量子の揺らぎであり、真空や無にもエネルギーを与える。量子論では質量とエネルギーは等価であり、力とは水面のボート上でボールやブーメランを投げ合うイメージ。素粒子は「曖昧さ」をもってしか観測できない原因が理解できておらず、コペンハーゲン解釈や多世界解釈など議論が続く。2022/10/16
あつお
11
ミクロな世界を語った本。 この世界を構成する原子、更に分解した電子・陽子・中性子、それを更に分解したのが量子。量子には①2面性、②トンネル効果、③量子もつれ等不思議な点が存在する。①について、量子は波でも粒子でもある。②について、量子は通常では超えられないエネルギーの壁を通過できる。電磁波が壁を超えるのはこのため。③について、量子は離れた場所でも、お互いの存在が瞬時に伝わる特定がある。 量子コンピューターとして注目される量子。この本を切っ掛けに更に知識を深めたい。2022/10/25
うさこ社長
2
★★★★☆ボーアモデルなどは高校の科学でやって理解していたつもりではあるが、それから30余年、量子コンピュータの成功が仮想通貨相場を暴落させることになるなど、現実世界にも量子論の考え方が浸透してきていることを改めて実感。面白かった。★5にしなかったのは単に私の理解不足のせいです(汗)。ただ、電子化にあたって掲載できなかった図表が多く残念、このへんも、これからの出版は同時電子化も見据えた契約形態になっているといいなと思った。2020/08/03
mstr_kk
1
Newtonの真骨頂ともいうべき1冊。情報量が多く、それなりにわかりやすい(あくまで「それなり」です)のがありがたいです。2019/10/01
宗像司郎
1
量子コンピュータについての記事が載っているほか、量子論の歴史がわかりやすくまとめられている別冊本ですが、とてもいい保存本です。2019/10/05