出版社内容情報
本書は、格差が生みだす社会意識の変化、イデオロギー問題の解明を軸に、、格差の諸局面の現状分析、グローバルな格差問題、格差と能力問題などの理論的考察によって、格差問題究明の課題と方向を示す。
目次
第1部 格差とイデオロギー(格差と国民国家、ナショナリズム;格差と社会意識―フリーターはなぜ右傾化するのか;格差と社会的関係性―最近の貧困・格差問題が近代人権概念に提起するもの)
第2部 格差の現実と本質(格差と貧困の何が問題なのか;格差と教育費;格差と健康―近藤克則著『健康格差社会』をとおして格差問題を考える)
第3部 グローバル格差とその是正(グローバルな正義の可能性と限界;グローバルな配分問題への人権論的アプローチ;格差と能力主義の哲学―格差はどこまで許されるか)
著者等紹介
碓井敏正[ウスイトシマサ]
1946年東京都生まれ。1969年京都大学文学部哲学科卒業。1974年京都大学大学院博士課程哲学専攻修了。現在、京都橘大学教授。専攻は哲学(規範哲学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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