内容説明
グローバリゼーションを背景に進められている日本社会の新自由主義的再編は、従来の国民国家的な国家像を変え、貧困層の拡大・格差社会化という新しい矛盾を生み出している。これに対して、社会変革をめざす対抗戦略は何を基本とすべきか。本書は「成熟社会」をキーワードとして、その理論的諸問題を考察する。
目次
第1章 成熟社会への戦略―格差社会を超えて
第2章 成熟社会における市民政治
第3章 成熟社会の歴史的位置―「格差社会」の問題とかかわって
第4章 成熟社会における社会福祉システムの課題
第5章 成熟社会における地方自治―財政緊縮下の改革型談合の効果
第6章 成熟社会における企業―市場と株式制度がもたらす社会主義
第7章 成熟社会における労働組合―“有機的連帯”による再活性化のシナリオ
第8章 成熟社会におけるマクロ経済学
著者等紹介
碓井敏正[ウスイトシマサ]
京都橘大学文化政策学部教授
大西広[オオニシヒロシ]
京都大学大学院経済学研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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