内容説明
土壌のこと、どれくらい知っていますか。土とはなんだろう?土壌がないと世界は?水を吸う土・はじく土。アフリカの砂漠化にどう対処するか?土を酸性にする犯人は誰か?土が凍るほど寒いと元気になる微生物?水田は地球温暖化を防ぐのか?
目次
第1部 土とはなんだろう?
第2部 土のでき方
第3部 土のはたらき
第4部 食料生産と土
第5部 環境問題と土
第6部 多様な生物と土
第7部 土の保全に向けて
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
セヱマ
2
土壌に関する科学者たち各人のご専門の短編集的な本。入門書にしては難易度高め。チェルノーゼムは世界一肥沃と言われるがコムギの収穫量は半分程度とか、土を酸性化するのは植物だとか、セシウムの除去にカリウムを使うとか、雑学的なネタもあって所々興味深い。農業の参考としては微妙ではあった。2020/10/17
sunbather
2
土に関する教科書的な本で、大学時代に土壌学の基礎を受講したのにほとんど忘れていたので購入。多角的に土壌について記述しているためバランスよく理解を深められる本で、畑とアクアポニックス事業を手がける予定の自分には手放せない。あと、ウエクチクサリヒメウズムシという微生物を新幹線呼ばわりしたのには笑ったのと、ポスト3・11の土壌学系の本は、必ずセシウムの除去に少なくないページ数を割くのが当たり前なのかと思った。2015/12/17