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シリーズ「哲学から未来をひらく」
共生と共同、連帯の未来―21世紀に託された思想

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  • サイズ A5判/ページ数 325p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784250209154
  • NDC分類 104
  • Cコード C3010

内容説明

人々の間に、競争や差別化がつくりだされ、人も自然も豊かな結びつきを破壊されつつある現代。分断されたこの世界を取り戻す思想・哲学をつむぐ。

目次

第1部 共生・共同・連帯の哲学(差別・抑圧のない共同性へ向けて―共生型共同社会の構築と連関して;共生に関する一つの考察―承認論を軸に;ハバーマス「カント永遠平和の理念」批判)
第2部 共生・共同・連帯をめぐる20世紀思想の継承(社会権的なものの「復興」からコミュニズムへ―現代コミュニズム論の端緒;福祉国家の思想―近代主義批判と社会的自由主義;環境問題と格差社会;人間の自然的性差と男女の共生;性の共同性原理の構築のために―リプロダクティブ・ヘルス/ライツ概念を手がかりに)
第3部 共生・共同・連帯の政治経済(相互浸透の場としてのバイオリージョンと共進化論的社会像;社会関係資本と政治文化―福祉国家型共同性をめぐって;グローバル化における沈黙―変革主体陶冶としての世界社会フォーラム;東アジアにおける連帯の思想)

著者等紹介

藤谷秀[フジタニシュウ]
1956年生まれ。山梨県立大学人間福祉学部教授

尾関周二[オゼキシュウジ]
1947年生まれ。東京農工大学共生科学技術研究院教授

大屋定晴[オオヤサダハル]
1973年生まれ。東京農工大学ほか非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ゆう。

25
現代資本主義社会は新自由主義的な競争社会のなかで個人責任が強制されている社会ともいえます。そうしたなかで、本著は「私たち」は何か、「共に」とは何かを問いかけ、共生・共同の再構築を哲学的に考察した内容となっています。本著のなかで尾関周二は共生には聖域的共生論〈前近代〉、競争的共生論〈近代〉、共同的共生論〈脱近代〉と枠組みを提起しています。今日、共生論は幅広く特に競争的共生論は新自由主義と結びつきながら政策的に打ち出されている中で、共同的共生論を深めていく必要性を痛感しました。2017/07/13

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