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なぜこの店で買ってしまうのか ショッピングの科学 (新版)

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  • サイズ 新書判/ページ数 485p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784153200067
  • NDC分類 673.7
  • Cコード C0263

内容説明

お客のすべての動きを仔細に記録・分析すると、ショッピングにおけるヒトの習性が見えてくる。銀行の前は足早に通り過ぎる、鏡の前では立ち止まる、女性は男連れだと買い物時間が短くなる、人はとにかくリストが大好きだ…徹底したフィールドワークから導きだされる瞠目のアドバイスで、スターバックスやGAPなど数々のクライアントを業界の第一線へと押し上げた著者が、ウェブの発達や企業のグローバル化を経たいま、変化したショッピング環境を踏まえ全面改稿した世界的ベストセラー。

目次

第1部 ショッピングの科学の誕生(こうして科学が生まれた;小売業者が知らないこと)
第2部 ショッピングのメカニズム(入口と移行ゾーン―ショッピングの始まり;手の問題の重要性;看板や掲示板を有効利用するには;買い物客は人間で、人間らしく動きまわる;固定観念で販売することの危険性)
第3部 ショッピングの統計的研究(男性と女性のショッピングの相違点;女性が小売店に求めるもの;老眼鏡にはまだ早い;子供の領分)
第4部 ショッピングの力学(意思決定をつかさどる感覚的な要素;三つの要素;買い物客の評価の物差し―待ち時間;会計/包装にまつわる憂鬱;マーチャンダイジングとは何か)
第5部 ショッピングの文化(インターネット;ショッピングの科学、世界へ;世界につながる窓;結論)

著者等紹介

アンダーヒル,パコ[アンダーヒル,パコ][Underhill,Paco]
マーケティング・コンサルタント会社エンバイロセル社の創業者およびCEO。ニューヨークを拠点に世界中のあらゆる業種・形態の店舗で顧客行動を追跡、そこから導き出す店づくりのノウハウは多くの一流企業で活用されている(『小売の人類学者』の異名をとる)。2002年にはエンバイロセルジャパンを設立し日本での事業を開始。著者自身は博報堂とアドバイザー契約を結び、セミナーやコンサルテーションも積極的に行なっている

鈴木主税[スズキチカラ]
翻訳家グループ牧人舎代表。1934年東京生まれ。マンチェスター『栄光と夢』で翻訳出版文化賞を受賞

福井昌子[フクイショウコ]
愛知県生まれ。立教大学法学部卒業後、民間企業勤務を経て、英国留学。帰国後、民間企業や市民団体などに勤務し、現在翻訳業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

baboocon

27
今年60冊目。姉から面白いと聞き読んでみたけれど、なるほど面白い!!長年、小売店舗での顧客観察のフィールドワークに携わってきた著者が、小売店舗の細かな店舗設計がどれだけ客の行動に影響を及ぼし、ひいては売上に直結するかをユーモアも交えながら述べている。人間の身体機能や心理と店舗のレイアウトの相性というのは意外なことが多く、実際に店で客を観察しなければわからないのだな。そして地道な観察で著者らが集めたノウハウ(情報)というのが大きな価値を生むのだという点にも感心。惜しむらくは文章がやや冗長で長すぎる点。2012/03/04

ごへいもち

23
面白かった。自分が商売をしていたら役に立ちそうなことが満載なのですべての商売をする人におすすめしたい。2012/02/13

犬こ

17
筆者の会社は、長年スーパや小売店で購買者の行動を観察し続け、店内どういうルート順番をたどって人は買い物し、どういう組合せで買うか何百ものデータを収集しているから説得力あり。陳列傾向も利にかない、やはり現場が一番強いなと感じました。2015/05/25

ヤギ郎

15
スーパーをはじめ、人にモノ(商品)を売る仕事についている人は一読する価値のある一冊。そして、日常的にお店でモノを買う全ての人に読んでもらいたい。本書の読解においては、紹介されている事例をそのまま取り入れるのではなく、現実の課題解決のためにどう応用するかを考えることである。人間には情動があり、「楽(らく)」をしたい生き物である。小売店は「よりよく商品を売る」ために、消費者は「余計な商品を買ってしまわない」ために、スーパーの設計を理解し、楽しい消費生活に繋げたい。近年言われている「ナッジ」と関連する文献。2020/08/13

aponchan

13
日経文庫「戦略・マーケティングの名著」へ掲載されていたことをきっかけに読了。当たり前だが、小売業界に身を置かない自分としては、なるほどと思う部分がある一方で、面白いと感じるところまでは行かなかった。その分、読むのには時間がかかった。人間心理・行動科学を学ぶためには有用だと思う。2019/06/14

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