なぜ女は昇進を拒むのか―進化心理学が解く性差のパラドクス

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 459p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784152090461
  • NDC分類 491.35
  • Cコード C0036

出版社内容情報

成績優秀な学生の多くは女だが、社会で大成するのは圧倒的に男が多い。これは本当に性差別の結果なのか?「男は女より丈夫」は科学的事実か? 気鋭の女性心理学者が、最新の脳・ホルモン研究などの科学的知見に基づき、多くの「逸脱」した男女のインタビューを紹介しながら、性差をめぐるタブーに切り込む。欧米を騒然とさせた話題の書。

【著者紹介】(Susan Pinker)
臨床心理士として25年にわたる実績をもつ発達心理学者。《グローブアンドメール》紙で職場の人間関係や倫理についてのコラムを担当するかたわら、カナダ・マギル大学教育カウンセリング心理学部で教鞭もとる。Canadian Medical Associationや, The Periodical Writing Association of Canadaなどから数々の賞を受賞するなど、ジャーナリストとしても評価が高い。『言語を生みだす本能』などで著名な認知心理学者スティーブン・ピンカーの実妹でもある。初の著作となる本書は16カ国で出版され、ベストセラーとなっている。

内容説明

社会の圧力か?生物学的本性か?性差など存在しないと執拗に強弁するのではなく、職場に男女格差がある原因を理解することが、男と女の双方にとってよりよい道を拓く。気鋭の女性心理学者が、最新の脳・ホルモン研究などの科学的知見に基づき、多くの「逸脱」した男女のインタビューを紹介しながら、性差をめぐるタブーに切り込む。欧米を騒然とさせた話題の書。

目次

第1章 男は弱い性?
第2章 読み書き障害の男性たち―字が読めなくても成功できる
第3章 理工系キャリアを離脱する女性たち
第4章 共感性という強み
第5章 オタクの復讐
第6章 「父親」になりたかったわけじゃない
第7章 心に潜むペテン師
第8章 なぜ男性は競争を好むのか?
第9章 ターボチャージャー搭載―成功を手にしたADHD男性
第10章 パラドクスを超えて

著者等紹介

ピンカー,スーザン[ピンカー,スーザン][Pinker,Susan]
臨床心理士として25年にわたる実績をもつ発達心理学者。「グローブアンドメール」紙で職場の人間関係や倫理についてのコラムを担当するかたわら、カナダ・マギル大学教育カウンセリング心理学部で教鞭もとる。Canadian Medical Associationや、The Periodical Writing Association of Canadaなどから数々の賞を受賞するなど、ジャーナリストとしても評価が高い。『言語を生みだす本能』などで著名な認知心理学者スティーブン・ピンカーの実妹でもある。初の著作となる本書は16カ国で出版され、ベストセラーとなっている

幾島幸子[イクシマサチコ]
早稲田大学政治経済学部卒。出版社勤務を経て、翻訳家に。ノンフィクションから児童書まで幅広く手がける

古賀祥子[コガサチコ]
東京外国語大学外国語学部英米語科卒。外務省所管の公益法人勤務を経て、翻訳家に(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ロア

16
トップにいる男性たちが作ったルールに従っている限り良くならないと思う。だからと言ってそれが女性なら良くなるのか?というと、残念ながらそれも違うかな。なぜならトップになるような女性は元々男性思考と行動をとるからこそその地位に上り詰めることが出来たと言え、平均的な女性とは考え方の方向性が違うから。美辞麗句を並べ立てただけでは構造的な女性の働き方は改善されないよね(*´ω`*)2023/04/30

手押し戦車

14
職場よりも家庭を選ぶのは女性の当然の権利であり、「寿退職」という言葉がまだ生きている日本は、逞しい女を活かしていない以上に、脆い男に居場所がない世界のようだ。逆に女の逞しさをきちんとありのままに認めることこそが、男の脆さを克服するための一番の近道ではないか。男女の違いに配慮すれば、管理職、特に中間管理職はむしろ女性向きであり、逞しい女の元で強い男が切磋琢磨する姿の方が自然だが、実際は逆に、脆いオヤジがかよわいギャルを管理しているようにしか見えない。互いに弱みしか出せなくなる。性差の矛盾を認め理解しあうこと2014/06/03

singoito2

12
読友さんきっかけ。性差を脳の機能やホルモンに還元することについて訳者あとがきにも異論があったし、著者自身、単純な理解に陥らないように随所で指摘しているけれど、それはそれとして新しい情報に接することが出来たのは収穫でした。2023/05/18

小木ハム

11
高学歴の女性ほどガラスの天井を自ら課し、仕事と家庭、自分の価値観のバランスが取れる仕事に転職する傾向にあることを「ホルモン・神経伝達物質」レベルで説明してくれている。男性は「尖りたがり・勝敗にこだわる」。女性は「調和を取る・競争を避ける」ことが科学的な知見で示される。性差の問題に関心がある人は、一読しておくと遠回りしないで済むかも。大きな声で騒ぐ人たちは、別に一人ひとりの人生を保証してくれているわけではない。誰かのモノサシではなく、自分の夢、感性、価値観を大事に育て、オリジナルの人生を歩んでほしい。2022/07/29

ほりほりぷ~

7
性差を認めることは大事だけど、性差を理由にした性差別は許してはいけないということかな、と思った。確かにこどもを産むと仕事に対する優先順位はとても下がるし、残業しなければ昇進できないとすれば昇進しなくていいと感じる。自分の実感を科学的に裏付けてくれたようで嬉しかった。けど、まぁ悩み解決には至らないかな。こうやって子供と仕事の間をふらふら行き来するんだろうけど。2015/05/13

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/195491
  • ご注意事項