出版社内容情報
海のけものたち――アシカやアザラシなどは海に生きる食肉類,つまりクマやネコの仲間である.かれらはどんな動物なのか,そしてヒトとはどのような関係なのか.鰭脚類の進化,生態,生理,猟業や獣害問題などについて,第一線で活躍する研究者たちが詳述する.
目次
日本に生息する鰭脚類
第1部 進化と歴史(鰭脚類の系統―その起源と進化;鰭脚類の適応進化;鰭脚類と考古学)
第2部 生態と生理(回遊する鰭脚類―キタオットセイ;定住する鰭脚類―ゼニガタアザラシ;潜水とエネルギー;音声コミュニケーション;鰭脚類の食性)
第3部 資源と管理(海獣猟業と資源管理―キタオットセイ;鰭脚類の保護と管理―ゼニガタアザラシ;鰭脚類と漁業―トド)
鰭脚類研究へのいざない
著者等紹介
服部薫[ハットリカオル]
1974年岡山県に生まれる。2003年北海道大学大学院獣医学研究科獣医学専攻博士課程修了。北海道大学大学院獣医学研究科客員研究員、日本エヌ・ユー・エス株式会社嘱託職員、北海道区水産研究所任期付研究員・主任研究員を経て、現在、水産研究・教育機構北海道区水産研究所資源管理部高次生産グループ長(2020年5月31日現在)、獣医学博士、獣医師。専門は海生哺乳類生態学・野生動物管理学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。