中公新書ラクレ
理科系冷遇社会―沈没する日本の科学技術

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  • サイズ 新書判/ページ数 278p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121503664
  • NDC分類 502.1
  • Cコード C1237

内容説明

日本ではすでに良い技術者が足りていない。そして、基礎研究で米欧はもちろん、近々中国にも抜かれる情勢になっている。理科系の人が育ちにくい現状に鋭い分析を加えた警世の書。

目次

第1章 地盤沈下する日本
第2章 理科系人材の冷遇
第3章 活かせない理科系人材
第4章 イニシアティブが取れない国際標準
第5章 遅れが目立つ臨床応用
第6章 各国とも科学技術を最重点に
第7章 日本の科学技術の現状
第8章 科学技術で世界に挑戦・貢献を

著者等紹介

林幸秀[ハヤシユキヒデ]
東京大学先端科学技術研究センター特任教授。独立行政法人科学技術振興機構(JST)研究開発戦略センター上席フェロー。1948年富山県福光町(現南礪市)生まれ。73年東京大学大学院工学系研究科修士課程(原子力工学専攻)修了。77年米国イリノイ大学大学院修士課程(工業工学専攻)修了。73年科学技術庁入庁。原子力、宇宙開発、海洋開発、科学技術政策などの業務に従事し、2003年文部科学省科学技術・学術政策局長、04年内閣府政策統括官(科学技術政策担当)、06年文部科学省文部科学審議官、08年退官。同年独立行政法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)副理事長。10年より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ロッキーのパパ

12
日本社会は理系だけではなく専門家を軽視する風潮があると感じており、それを裏付けるデータが本書に掲載されている。ただ、情報として提示されているだけで、本当に困った状況にあることを訴えてくるものがない。著者は文部科学省出身ということもあり、本職のライターに比べると限界がある。後、著者はかなり高い地位にいたんでこうした理系冷遇に対してある程度責任があるんじゃないのと思っていたら、後書きでしっかりと答えていた。2011/01/25

gonta19

9
2010/10/16 メトロ書店御影クラッセ店にて購入 2010/11/3~11/11 日本の子供たちの理科系離れが叫ばれて久しいが、なんら根本的な施策がとられていない現在、日本のおかれている現状を元科学技術庁官僚で科学行政に長く携わっていた著者がまとめている。内容的に特に目新しいものはないが、理系社会の片隅で暮らす私としては、日々実感していることを、これほどまでにはっきり書かれると、わかっていることとは言えショックは大きい。最終章で、科学技術立国として生き残る方策について提言しているところは素晴らしい2010/11/11

ミヒャエル・安吾

2
こうして日本は沈没するのか2017/07/18

NekoApple

2
『理科系冷遇社会―沈没する日本の科学技術』/中公新書ラクレ/★★★★★/理数系が日本で活躍しにくい状況と、日本の科学技術政策全般の現状と課題を述べる。/http://bit.ly/fojHcw2010/12/20

NekoApple

1
『理科系冷遇社会』/中公新書ラクレ/★★★★☆/わが国が抱えている科学技術の現状について、薄く広く解説している。他国との比較もわかってよい勉強にはなったけど、各分野の深いところまでは触れていないので、ちょっと消化不良かな。ただ科学技術政策の勉強の導入にはちょうどいいような本。2011/10/04

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