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エアライン敗戦―格安航空来襲とJAL破綻

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  • サイズ 新書判/ページ数 231p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121503435
  • NDC分類 687.2
  • Cコード C1233

内容説明

航空自由化の進展によりエアライン間の競争は激化。名だたる老舗が倒れる一方で、バス並みの低運賃をウリにする格安航空会社が躍進。世界の、そして日本の空の未来を大胆に予測する。

目次

第1章 塗り替えられた航空業界地図(誰でも乗れる運賃になる;日本もようやく自由化に;ジャンボ機が急速に消えていく;世界はアライアンスの時代;変わってきた利用者の意識)
第2章 大手の失速と新規参入組の台頭(統合が進む欧米のエアライン;格安社の誕生と市場参入計画;淘汰も始まったLCC;アジアにも続々登場;韓国のLCC、チェジュ航空試乗記)
第3章 格安航空会社のビジネスモデル(駆逐されたパイオニアたちの物語;確立されたビジネスモデル;地域別の特徴;LCCを支える経営哲学;気になる安全性;将来有望な格安ビジネスクラス専用便;LCCの課題)
第4章 日本の空はどうなる?(高い運賃にしがみついてきた日系キャリア;日本で実現しないLCC;日本市場を狙う外国エアライン;オープンスカイで日本はどう変わる?)

著者等紹介

杉浦一機[スギウラカズキ]
1947年生まれ。ライフワークとして、40年以上にわたり民間航空をウォッチ。特に世界のエアラインの運航体制・サービス・経営、空港、旅客機の機体についての造詣が深い。参議院運輸委員会調査室客員調査員、経産省産業構造審議会臨時委員などを歴任。現在、首都大学東京客員教授。東京都の航空関連の委員会で委員なども務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

shigoro

5
日本は基本的に一回仕組みが出来ると、しがらみが生まれ状況が最悪になるまで変えようとしない。保護が厚く新規参入を拒んだ結果のツケが出てきている。JALが破綻ことによって、やっと重い腰を上げるかと思えば、相変わらず日本人しか興味を持たせられなし、ANAとJALの2社で仲良くやってしまっている。LCCは日本では生まれないが、ハブ化計画によって日本にも発着し乗客は流れていってしまう。日本でも変革の1手が欲しいところ。 2012/05/23

ペールエール

2
LCC導入・促進は日本の義務と感じた。 もちろん安全性を考慮して慎重に判断すべきだが、 この慎重さのおかげで航空産業では日本は世界に遅れを とっている。 国内でも空港のハブ化についていろいろ騒がれてきたが、 中国の経済成長を考えても、日本をアジアの窓口にするためには 航空行政を円滑にするのが喫緊の課題。2012/09/29

rbyawa

1
f038、本を読み終わったあとでJALの破綻の理由が説明していなかったような、と思い返してみたら高コスト体質のリストラが出来ず、2008年の金融危機で、とのことなので複合的理由かぁ。この本は2010年でスカイマークなどが登場したあとくらい、今のLCC勢はまだ登場前でオープンスカイがどの時期からどのようなニュアンスで進展して来たのかがわりとわかりやすかったんじゃないのかな、正直、この時期には確かに有意義なものになってたけど、アメリカの航空支配の道具だったのねもともとはw 世界の航空事情の簡単な歴史の本かな。2015/02/22

Ayane Sato

1
エアライン業界はめまぐるしく変わっていているのだと実感。LCCは最近ますます注目されているが、今後業界の構図はどのようになっていくのだろう。興味がわきました。2011/12/04

中島直人

1
航空会社の興亡記。欧米諸国における多彩な展開と発展に比べ、余りに澱んだ日本の航空市場。JAL破綻のみならず、日本の航空会社をここまで弱くした政治家と官僚の責任は限り無く重い。2011/12/03

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