中公新書ラクレ<br> 大不況には本を読む

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中公新書ラクレ
大不況には本を読む

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  • サイズ 新書判/ページ数 237p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121503213
  • NDC分類 019.04
  • Cコード C1295

出版社内容情報

もはや可能性は「本」の復活にしか残っていないのではないか。
「『不況』と『本』という、今となっては『一つに結びつきにくい』と思われているものを一つにして、この本を書くことにしたのです」(著者)。百年に一度の大不況のなか、「思想性ゼロの国」日本でいま起きている日本人の魂のドラマを描き、「本を読む」人間をここに取り戻すための方法を深く考察した硬骨の力作。出版の未来はどこにあるのか。活字離れという問題はなにを意味しているのか。現代の百科全書的知識人が著す乾坤一擲の一冊。

内容説明

もはや読書と出版の復権はありえないのか。「思想性ゼロの国」日本でいま起きている日本人の魂のドラマを描き、「本を読む」人間をここに取り戻すための方法を深く考察した、硬骨の力作。

目次

第1章 この不況はどのような不況なのか?(解決は困難だが、解明はそう困難ではない大不況;この大不況はどのように収束されるのか?)
第2章 人類の折り返し点(黒船にやって来られた国の考え方;経済は永遠に発展しうるのか?;歴史はもう停止しているかもしれない;日本と世界の不思議な関係)
終章 「本を読む」ということ(役に立たない「本書のまとめ」;「本を読む」ということ)

著者等紹介

橋本治[ハシモトオサム]
1948年東京生まれ。東京大学文学部国文科卒。77年『桃尻娘』で講談社小説現代新人賞佳作。以降、小説・評論・古典の現代語訳・戯曲・エッセイ等、あらゆるジャンルに精力的な執筆活動を行う。96年『宗教なんかこわくない!』で新潮学芸賞、2002年『「三島由紀夫」とはなにものだったのか』で小林秀雄賞、05年『蝶のゆくえ』で柴田錬三郎賞、08年『双調平家物語』で毎日出版文化賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mitei

212
やや冗長な語り口だったが、読書家が経済を語るというのも新鮮だった。私ももっと勉強して著者のように語れるようになれば面白いなぁと思った。2015/05/18

KAZOO

113
この題名からすると本に関することがかなりのっていると思いましたが、どちらかというと大不況に関する橋本さん自身の考えを書いておられます。バブル崩壊以後の経済状況を橋本さん独自の感性で分析されていて経済評論家とは異なる印象がありました。昔は不況時には本が売れるということもあったようですが最近の状況は異なっていると書かれています。最後にこの時代の本の読み方が書かれています。2015/12/04

kubottar

22
読書論の本かと思いきや、ほとんどは経済論なので注意が必要です。しかしその経済論が面白いのでオススメです。2019/07/20

A.T

22
2009年発行から10年経った今、読む。生きる指針をこの一冊に短絡的に求めたが、答えは「自分で考える」になってしまった。しかし読む前よりは気分は爽快だ。天国の橋本治さん、頑張って考え続けますね。ありがとう。2019/07/09

chie

15
開国以来150年から、2008年に起きたリーマン・ショックまでの日本が辿ってきた道を振り返りながら、経済とは何なのかが繙かれています。国が抱える問題を解消するために個人はどう生きていけば良いのかは、難しすぎる問題だと思いますが、そこを敢えて考えることが行間を読むことになり、これからの思想になっていくのかなと思いました。2019/02/22

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