内容説明
「髪をいじるのは会話が退屈だから?」…人の性格や本音を明らかにするのが心理学だとも言われるが、それは違う。心理学は、私たちがどのように世界を認識し意味を読み取り行動しているか、つまり「こころ」の働きの仕組みを追究する学問である。フロイトの夢解釈、アヴェロンの野生児、ケーラーの実験など、代表的な事例を丹念に解説し、心理学がどのような人間像を作り上げようとしてきたのか、その理論と体系を概説する。
目次
序章 心理学のイメージ
第1章 心理学は何をしようとしているのか
第2章 「こころ」に関する発見と理論の構成
第3章 環境とどのように関わるか
第4章 意味の世界の構築
第5章 人の社会性の基盤と集団・組織体・社会
終章 心理学の広がり
著者等紹介
永田良昭[ナガタヨシアキ]
1935年、東京生まれ。59年、京都大学文学部哲学科心理学専攻卒業。64年、同大学大学院博士課程単位取得退学。日本国有鉄道、京都大学文学部助手、大阪府立女子大学助教授、学習院大学文学部助教授、同学部教授等を歴任。この間、2001~07年、学習院大学長。学習院大学名誉教授。文学博士(京都大学)。専攻は心理学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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