中公新書<br> 現代哲学の名著―20世紀の20冊

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中公新書
現代哲学の名著―20世紀の20冊

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  • サイズ 新書判/ページ数 245p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121019998
  • NDC分類 100
  • Cコード C1210

出版社内容情報

原典が大切だということはわかるけれど、直接読むのはやはり難しい……、そんなあなたのに送る、現代哲学の全貌がわかるブックガイド

内容説明

原典に還れ!としばしば言われる。だが、哲学書を咀嚼し自分のものにするには困難がつきまとう。このようなときに、良質なブックガイドが一冊そばにあれば、古典の扉を叩く手助けになってくれるだろう。本書では、現在の思潮に直接流れ込んでいる二〇世紀哲学の名著、二〇冊の論点を丁寧に紹介。言語や論理をめぐる原理的検討から社会と歴史にかかわる具体的考察まで、最新の哲学研究にもとづいて、その全体を展望する。

目次

1 数理・論理・言語(フレーゲ『算術の基礎』;ウィトゲンシュタイン『論理哲学論考』;オースティン『言語と行為』;大森荘蔵『言語・知覚・世界』)
2 現象・存在・身体(フッサール『イデーン1』;ハイデガー『存在と時間』;メルロ=ポンティ『知覚の現象学』;西田幾多郎『西田幾多郎哲学論集』)
3 時間・反復・差異(ベルクソン『時間と自由』;ドゥルーズ『差異と反復』;ルーマン『社会システム』;坂部恵『仮面の解釈学』)
4 世界・超越・他者(レーヴィット『共同存在の現象学』;バタイユ『宗教の理論』;レヴィナス『全体性と無限』;和辻哲郎『倫理学』)
5 神話・暴力・社会(ベンヤミン『ドイツ悲劇の根源』;アドルノ『否定弁証法』;テリダ『法の力』;廣松渉『世界の構造主観的存在構造』)

著者等紹介

熊野純彦[クマノスミヒコ]
1958(昭和33)年、神奈川県に生まれる。86年、東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。北海道大学助教授、東北大学助教授を経て、東京大学文学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

佐島楓

14
数学も哲学の側面があることをこの本で初めて知った。紹介されている本はどれも魅力的だが、理解できるかどうかははなはだ怪しい。日本人の著作のほうが難解そうに思えた。2012/09/29

ヤギ郎

12
二十世紀の代表的な哲学書をまとめた新書。5つのテーマを設置して、各テーマには必ず日本人の哲学者を紹介している。大学で学ぶこと(社会学が多いかな)の中で登場する著作や哲学者この本で紹介されているので、一読する価値のある新書だと思う。2016/01/10

Z

7
小さい書店に入り、何も買わずに出るのが気まずく、買ってしまった。五テーマあげ、テーマごと四冊、計20冊の20世紀の本を紹介。日本人もテーマごとに一冊入っている。哲学は人ではなく、本で紹介した方が分かりやすい気がしている。新書ながら、解説は中々読ませた。論理学、現象学存在論、唯心論、超越宗教、社会と五テーマ。似た感じで19世紀、18世紀とかやってほしい。2018/04/01

KAZOO

7
学生時代以来読んでいないので、少し哲学的な本でも読もうと思いましたが、恥ずかしながらこの中で紹介されている本はほとんど今まで読んでいない本ばかりです。西田幾多郎のなかで書かれている「善の研究」くらいでしょうか。やはりこの分野は少し歯が立たない感じがします。少しづつ読んでいきましょう。2013/10/12

さえきかずひこ

5
ベルクソンの『時間と自由』の項はありがたかった(長年持て余していたので)。いちばん心惹かれたのはレーヴィット『共同存在の現象学』。すごいポストモダン臭がしてモダニストのぼくとしてはすこぶる怯えるけれど、手にとって読んでしまうかもしれない…。2017/03/01

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