新潮新書<br> 森林で日本は蘇る―林業の瓦解を食い止めよ

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新潮新書
森林で日本は蘇る―林業の瓦解を食い止めよ

  • 白井 裕子【著】
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  • サイズ 新書判/ページ数 189p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784106109096
  • NDC分類 652.1
  • Cコード C0261

出版社内容情報

多様性、豊かさともに世界がうらやむような資源、日本の森林。その「宝」の活かし方を示す。

内容説明

日本の森林は多様性、豊かさともに世界がうらやむような資源である。しかし、国はその活かし方を理解できていない。全国一律の補助金でコントロールする発想、素晴らしい伝統木造をないがしろにする制度、合理性に欠けるバイオマス発電推進、そして国民が知らぬ間に導入される新税…。これでは宝の持ち腐れが進む一方ではないだろうか。国内外に足を運び、考え続けてきた研究者だからこそ書ける切実なメッセージ。

目次

第1章 日本の建築基準法には自国の伝統木造は存在しない
第2章 自国の伝統文化は国益に直結する
第3章 山麓の小さな製材所が持つ大きな可能性
第4章 誰のためのバイオマス発電か
第5章 美しい山林から貴重な銘木が採れる列島なのに…
第6章 森林資源の豊かさと多様性を生かせない政策
第7章 山中で価値ある木々が出番を待っている
第8章 林業機械から分かること
第9章 いつの間にか国民から徴収される新税

著者等紹介

白井裕子[シライユウコ]
慶應義塾大学准教授。早稲田大学理工学部建築学科卒。稲門建築会賞受賞。ドイツ・バウハウス大学に留学。早稲田大学大学院修士課程修了。株式会社野村総合研究所研究員、早稲田大学理工学術院客員教授などをつとめる。工学博士。一級建築士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

tamami

47
一歩外に出れば、松林や雑木林がそこかしこに目に入る信州でも、森林を育てる林業家の苦労や林野行政について一見識をもつ人は少ないのではないか。本書は、ヨーロッパと比べての日本の森林の特徴や有用な資源性とともに、過疎に悩む地方にとって、この資源の活用こそが問題解決の糸口ともなることを示唆してくれている。著者によれば、しかし、現在の行政は真逆の方向に進んでいるらしい。過大な補助金が却って国産材価格の下落をもたらし、健全な林業の発展を阻んでいるという。地域の景観を地域に住む人々が作っていく、そんな時代の到来を望む。2021/06/30

香菜子(かなこ・Kanako)

29
森林で日本は蘇る~林業の瓦解を食い止めよ。白井 裕子先生の著書。森林の力、森林の素晴らしさ、森林の必要性、森林の魅力が何もわかっていない国、政治家やお役人がリードするかぎり、森林で日本は蘇らないし、林業の瓦解を食い止めることはできない。白井 裕子先生のような人がリードすれば、森林で日本は蘇るし、林業の瓦解を食い止められるのかも。白井 裕子先生のように本当に森林のことを考えて森林に寄り添ってみてはじめて日本の森林を有効活用できるはず。2021/11/28

to boy

28
日本の林業に関する多くの問題点を指摘。前半は建築基準法が古来からの伝統木造を否定している事、後半は西洋の森林と日本の山林の違いを無視した国の政策や、補助金まみれのバイオマスとか大型機械の導入とかが説明されています。なるべく均質な物を作ろうとする工業製品と同じ考えで林業を捉えた国の考えからを見直すべきとの事。また、材木屋はたくさんの在庫を抱えてこそ立派な店であり、工業製品の考えと違うと言う指摘になるほどと思った。いろいろと問題を指摘しているけれど、だからこうしようと言う提案が少ないのがちょっと残念。2021/09/06

みこ

26
農業や観光やクールジャパンのように杜撰な行政のせいで産業が本来のポテンシャルを発揮できないことは多くの本から学んだ。林業もまた然りのようである。ヨーロッパは森林、日本は山林。日本の木材には独自の良さがある。しかし、それが二束三文で売り叩かれている一方で、林業そのものが膨大な補助金事業なのでその状況に危機感を感じている人は少ない。日本って実は共産主義なのか?2021/09/06

月をみるもの

22
農業以前のSociety 1.0~縄文社会において1万年の歴史を持つ林業。江戸時代どころか戦後のある時期まで、山林から得られる木材は住環境の基盤であり主な燃料(エネルギー源)でもあった。石炭石油が(キノコがリグニンを分解できるようになる前に)地下に埋没した木のなれの果てだとすれば、樹木を媒介とした数億年スケールの陸域炭素循環を破壊したのが近代文明であり、その結果が温暖化であるともいえる。世代を超えた(けれど地質年代的には一瞬ともいえる)数百年スケールでの炭素循環構造を取り戻すにはどうすればいいのか?2021/11/06

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