内容説明
飲食店には製造、小売、サービス、流通等、あらゆる要素が詰まっている。飲食業はビジネスの原点なのだ。飲食店は本当に儲かるか?立ち飲みが流行り、ジンギスカンが廃れた理由は?成功の分かれ道、「少しのビックリ」と「少しのガッカリ」の差とは?上場すれば成功なのか?様々なケースを分析することで、成功するビジネスモデルが見えてきた。あらゆるビジネスに通じる「繁盛のセオリー」が明快にわかる一冊。
目次
そもそも飲食店って儲かるの?
ジンギスカンと立ち飲みのあいだ
「女性に人気のヘルシー店」は潰れる
情報化が偽装を産み出す
偽グルメ情報にご用心
「オーナーの夢だった店」は潰れる
ショッピングセンターはおいしいか
店舗拡大の落とし穴
上場は勲章ではない
飲食店の周りに広がる「宝の山」
「個店の時代」が到来する
食が日本の輸出産業になる
著者等紹介
子安大輔[コヤスダイスケ]
1976(昭和51)年生まれ。東京大学経済学部卒業。博報堂に入社後、飲料、食品、金融などのマーケティング戦略立案に従事。2003年、飲食業界へ転身。2005年、共同で株式会社カゲンを設立し、取締役就任。飲食業界のプロデュースやコンサルティングに広く携わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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mitei
208
飲食産業のビジネスがよくわかる一冊。中々脱サラで始めた人がうまく行かないとかも当然だと思うくらい、お客さんにお金を出してもらうって難しい世界だな。2019/12/28
メタボン
27
☆☆☆☆ 飲食店は「個店」の方が支持されて、企業のイメージが全面に出るとマイナスの影響があるというのは納得。確かに「和民」には行かなくなったような気がする。利益率が薄い中で、「お通し」は大事な収益源というのも良くわかる。お通しが美味しい店はまず例外なく名店というのも本当の話。飲食店のオーナー気分になれるファンドというのも面白い試み。2016/03/14
犬こ
25
毎年、新たにできる飲食店は2万件、お店を閉じるのは3万件。そんな生存競争が激しい飲食店にとって、お通しはチャージ料やチップのようなもの。24兆円市場規模の飲食店業界のいろいろが知れる良著。2017/08/03
ビイーン
25
2007年の飲食業界の市場規模は24兆円。国内乗用車の市場の17兆円と比較して際立って大きい。マクドナルドの国内シェアは2%に過ぎない。市場規模の大雑把な数字の把握だけ引っかかる。この他は目新しい内容がない。2017/04/15
中野(racoon)
19
★★★★★ 個人店だと思って入って美味しくて、いい店見つけた~とわくわくしながらトイレ行ったら「私達は○○グループです!」と大企業のポスターが貼ってあってテンション下がるのはあるあるすぎて、食べ歩き好きな人の気持ちよくわかってる!と思った。経営母体が大きいほうが大量仕入れで美味しいものをお手頃に食べられるメリットはわかってるんだけど、個人店を行きつけにするのって「私はこの人に一票!」的な楽しみもかなりあると思う。ブームで終わるか新たな業態として定着するかの違いの見極めの話も面白かった。2016/04/26