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「江戸の子育て」読本―世界が驚いた!「読み・書き・そろばん」と「しつけ」

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  • サイズ A5判/ページ数 191p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784096266090
  • NDC分類 372.1
  • Cコード C0021

出版社内容情報

江戸時代、子どもを産み育てることは、「家」を存続させるためにきわめて重大なことであった。そのために、武士には武士の、商家には商家の、庶民には庶民の、それぞれの育て方があった。寺子屋などで読み書きそろばんを習うこと、家庭でのしつけ、社会による道徳教育、そして藩校や私塾による教育など、さまざまな「場」で江戸時代の人々は子どもを教育しつづけた。教育が崩壊し、いじめや暴力などさまざまな社会問題となっている今、江戸時代の教育に学ぶことは多い。幕末に来日した外国人も驚愕した、江戸時代の子育ての真髄を、この1冊にまとめた。

小泉 吉永[コイズミ ヨシナガ]
著・文・その他

内容説明

子どもは成人するまでが大変であり、それまでに何度も生死の危機をくぐり抜けなくてはならなかった。だからこそ、節目節目の通過儀礼が大切にされ、子どもの成長を親類や地域の人々で見守る「絆=子育てのネットワーク」を深めていった。そしてその象徴が、一人の子どもに幾重にも義理の親子関係を結ぶ「仮親(擬制親族)」だった(本文「『仮親』と子育てネットワーク」より)。学者・為政者から商人・百姓までが展開した「子育て」のコツ。

目次

第1章 「仮親」と子育てネットワーク
第2章 徳育・しつけは親がする
第3章 「遊び」を「学び」の入り口に
第4章 寺子屋での「学び」は一生もの
第5章 「年代別教育法」は花ざかり
第6章 子殺し習俗と育てる知恵
資料編

著者等紹介

小泉吉永[コイズミヨシナガ]
1959年、東京都生まれ。早稲田大学政治経済学部卒。小・中・高校の教員、出版社などを経て、現在、元気21総合研究所主任研究員、法政大学文学部講師。1987年より「往来物」の収集と研究をはじめ、近世史料専門の編集者として数多くの出版企画(復刻、CD‐ROM版)に携わる。この間、往来物を主とする論考・著作を発表、とくに江戸時代の女性用書道手本などの研究を進め、論文「近世の女筆手本―女文をめぐる諸問題」で、1999年、金沢大学社会環境科学研究科より学術博士を授与された(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

GaGa

41
日本と言う国は実に教育熱心だということが判る一冊。特に二歳から始める挨拶教育などは、もの言わぬ子にも挨拶させよ、礼は重んじても義は踏み外すななど、昔の教育は学問を植え付けるだけでなく人を育てることだったのだなと良くわかる。全国に五万校以上の寺小屋があったというのも驚き。今の我々は先人たちの下にあるのだと改めて感じさせてくれる一冊だった。2013/01/06

於莵丸@灯れ松明の火(文庫フリークさんに賛同)

7
江戸時代にも“たまひよ”ってあったんですねぇ〜…。しかし家庭教育のレベル・二親の意識の高さに驚いた。“スパルタはいけない”と当時の思想家は説きますが、いやいや。現代に比べたら十分みっちり…。親は子どもの父母であると共に教師なんだなぁ…と痛感しました。今から自己研鑽に励みます(笑)それにしても寺子屋の風景や親子を描いた版画には和みます。いつの時代も子どもはやんちゃだ(苦笑)しかしそれが一番です。2011/01/04

まげりん

2
日本の教育ってすごかったんだと思った。暴力を使わないって言うのが感心だが、いつから体罰主義になった?2009/05/22

かねかね

1
日本人はマニュアル好きですね。あと、子供に関しての対応が両極端。2016/05/29

Kiki

0
中江さんのものを読了後にこちらも。 中江さんのものは子育て方法論も書かれていたが、江戸時代の文献の紹介がメイン。唯一最後に養育往来に書かれていたものを10か条にまとめたものが挙げられていた。 こちらの本は、胎教についての当時の考えや子殺しの当時の状況などが書かれていて、それが興味深かった。 江戸時代は性教育などはなされていなかったのだろうか。子殺しが常態化しているなら有効な避妊方法を流布する方が良かったのでは?母子共に健康で過ごせることも少なかった時代に子殺しをするリスクが大きいと感じた。2018/04/01

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