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出版社内容情報
1910年のある日、世界地図を眺めていたウエゲナーは、大西洋をはさんだ両大陸の海岸線がジグソーパズルのようにピタリと照応するのに気づいた。「大陸移動説」の着想が生まれた瞬間である。その後幾多の曲折を経て、「移動説」は現代地球科学の基礎理論として重要な地位を占めるに至った。
【本書の内容】
第1章 歴史的背景
第2章 大陸移動説の本性及びそれと地質時代を通じての地球の表面地形の変化に関するこれまでの説明との関係
第3章 測地学的議論
第4章 地球物理学的議論
第5章 地質学的議論
第6章 古生物及び生物学的議論
第7章 古気候学的議論
第8章 大陸移動と極移動の基礎
第9章 移動の原動力
第10章 シアルに関する補助的な観察
第11章 海底に関する補助的観察
目次
第一章 歴史的背景
第二章 大陸移動説の本性及びそれと地質時代を通じて地球の表面地形の変化に関するこれまでの説明との関係
第三章 測地学的議論
第四章 地球物理学的議論
第五章 地質学的議論
第六章 古生物及び生物学的議論
第七章 古気候学的議論
第八章 大陸移動と極移動の基礎
第九章 移動の原動力
第十章 シアルに関する補助的な観察
第十一章 海底に関する補助的観察
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まーくん
93
地球科学における歴史的名著。ウェゲナーは1915年、現在の五大陸はかつて一つの巨大超大陸で、分裂して現在の姿になったと主張。いわゆる”大陸移動説”。この有名な古典は、勿論知っていたが読んだことはなかった。初めて読んで、広範囲にわたり膨大な”根拠”を積み上げ論じていることに驚いた。分離した両側大陸の地形、地質、古生物、古気候、…など定性的事実のほか、極移動やアイソスタシーなど物性の定量的な検討も。だが、当時の地球物理学の知見では大陸移動の原動力について十分説明できず、この仮説は受け入れられず忘れ去られた。→2020/05/15
やいっち
77
自説である大陸移動説に自信を持ちつつも、反対もあって次第に追い詰められていく中、少しでも傍証を得ようと懸命な姿が垣間見られて感動というか、悲壮感すら感じた。 なんと彼が亡くなって半世紀ほど過ぎて、劇的な復活を遂げたのである。2020/12/02
mft
8
古典だが読むのは初めて。訳者は竹内均なので勿論新訳ではなく別の形で出ていたものをブルーバックスとして出し直したもの。古生物学と地質学の傍証の積み上げは結構説得力があるように感じるが、プレートテクトニクス理論の時代まで半世紀近く無視されていたらしい。現代から見れば、海溝や海嶺などの知識がまだまだ足りなかったのが惜しまれる2020/11/12
やす
7
有名な一冊なので読んでみた。発見までの思考過程がよくわかって面白かった2021/06/23
ぽった
4
最初に解説から読めばよかった。しかし、ウェゲナーさんはすごい。2022/03/20