講談社学術文庫<br> 生物学の歴史

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講談社学術文庫
生物学の歴史

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  • サイズ 文庫判/ページ数 288p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062922487
  • NDC分類 460.2
  • Cコード C0145

出版社内容情報

人類は「生命の謎」とどう格闘してきたか。古代ギリシャの自然観から近代の進化論、現代の分子生物学まで、SF作家による科学啓蒙書『われはロボット』『黒後家蜘蛛の会』などのSF作品やミステリーで世界中に読者をもつアイザック・アシモフは、作家であると同時に、ボストン大学医学部の教授を務め、生化学の研究者として多くの一般向け科学啓蒙書も著している。
本書は、アメリカの自然史博物館が出版したAmerican Museum Science Books という叢書の1冊として刊行された。
生物学は、生命についての関心から始まり、古代より長い歴史を持つが、博物学や医術、遺伝学や化学のあいだで揺れ動き、自然科学の一分野として体系がまとまり大きな進歩をとげたのは、20世紀に入ってからだった。特に20世紀後半の分子レベルで生命現象を捉える研究は日進月歩である。
こうした、長く、広範、複雑な生物学の歩みを、一人の著者が簡潔にまとめあげるのは至難の業だが、アシモフの博学と文才はそれをなんなくこなしている。
生命と非生命の境目はなにか。人類は生命の謎にいかに取り組んできたか。いま最も熱い学問分野の基礎知識を整理した、恰好の生物学入門書。

〔原本:『生物学小史』(「アシモフ選集」生物編1)、1969年、共立出版刊。 原著:A Short History of Biology, 1964〕

訳者まえがき
第一章 古代の生物学
科学のはじまり/イオニア/アテネ/アレキサンドリア/ローマ
第二章 中世の生物学
暗黒時代/ルネッサンス/過渡期
第三章 現代生物学の誕生
新しい解剖学/血液の循環/生化学のはじまり/顕微鏡
第四章 生物の分類
自然発生/種を配列すること/進化への接近/地質学的背景
第五章 化合物と細胞
気体と生物/有機化合物/組織と胚
第六章 進 化
自然選択/進化をめぐる争い/人間の進化/進化の支流
第七章 遺伝学のはじまり
ダーウィン説の欠陥/メンデルのエンドウ/突然変異/染色体
第八章 生気論の衰微
窒素と食物/熱量測定/発酵/酵素
第九章 病気との闘い
種痘/病気の胚種説/細菌学/コン虫類/食物因子/ビタミン
第一〇章 神経系
催眠術/神経と脳/行動/神経電位
第一一章 血 液
ホルモン/血清学/血液型/ウイルス病/アレルギー
第一二章 物質交代
化学療法/抗生物質と殺虫剤/物質交代の中間物質/放射性同位元素
第一三章 分子生物学――タンパク質
酵素と助酵素/電気泳動とX線回折/クロマトグラフィー/アミノ酸配列
第一四章 分子生物学――核酸
ウイルスと遺伝子/DNAの重要性/核酸の構造/遺伝暗号/生命の起源


アイザック・アシモフ[アイザック アシモフ]
著・文・その他

太田 次郎[オオタ ジロウ]
翻訳

内容説明

人類は「生命の謎」とどう向き合ってきたか。古代ギリシャ以来、博物学・解剖学・遺伝学・化学・進化論などの間で揺れ動き、二〇世紀にようやく科学として体系を成した生物学の歴史。『われはロボット』『黒後家蜘蛛の会』などのSFやミステリー作品で知られる生化学者・アシモフが博識と文才を存分に発揮し、その長く複雑な歩みをやさしく描き出す。

目次

古代の生物学
中世の生物学
現代生物学の誕生
生物の分類
化合物と細胞
進化
遺伝学の始まり
生気論の衰微
病気との闘い
神経系
血液
物質代謝
分子生物学―タンパク質
分子生物学―核酸

著者等紹介

アシモフ,アイザック[アシモフ,アイザック] [Asimov,Isaac]
1920‐1992。アメリカの作家、生化学者

太田次郎[オオタジロウ]
1925年生まれ。東京大学理学部卒。専攻は細胞生物学。お茶の水女子大学教授、学長等を経て、同大名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

まーくん

82
原書は米国自然史博物館が生命科学や地球科学の一般への普及の為出版した叢書の一冊(1964)。著者はSF作家で優れた科学啓蒙書で有名なアイザック・アシモフ。古代、中世から現代の生物学への歴史。生物の進化と遺伝学。病気と医学。そして分子生物学、DNAの二重らせん構造の辺りまで。当時の生物学の最先端まで及んでいる。著者はまたボストン医科大学の生化学の教授を務めてたそう。おそろしく広範囲にわたる知識に驚く。ダーウィンの『種の起源』についても詳しく解説。その時点では遺伝の仕組みの理屈がまだわかっていなかったのが⇒2023/09/22

塩崎ツトム

16
クラークは完全に物理学畑の人だが、アシモフは生化学の人である。で、アシモフ博士が紀元前から始まる生物学の歴史を一通り解説。彼が見届けたのはDNAの二重らせんの発見までだった。2021/06/26

筑紫の國造

16
SF作家であり、また自身も生化学者であるアイザック・アシモフによる生物学の歴史。自分はこの手の分野(理系)の本が苦手で、ほとんど読んでこなかったし、読もうとも思わなかった。しかし、博覧強記を誇る一流の作家による通史は、相当面白く、読み通すのにさほどの苦労もなかった。これだけ分かりやすい本を書くのには、背景に相当な知識量が必要だろう。しかし、それでもところどころ理解出来なかったので、全体をしっかりと楽しむには、ある程度の素養が必要かもしれない。2017/06/28

roughfractus02

11
本書は人間の「生命の扱い方の歴史」として読める。近代以前に生命を扱う宗教圏の周縁にある医術者達は人間と他の生命を等しく捉える考えを哲学を通じて育む。中世を暗黒時代と見る著者だが、その中でも生命を扱う医学と生物学の進展を注視し、近代生物学成立後も血液循環や生気論の衰微等は医学から生物学への経路で解説される。が、生物の分類が進み、菌、遺伝子、ビタミン等ミクロレベルから生命を捉える19世紀以降からは生物学から医学へ説明が反転し、最後の14章で二重螺旋の発見と分子生物学が花開く20世紀中盤で閉じる(1964刊)。2023/09/04

ちゅん

8
SF作家としも有名なアイザック・アシモフ。彼は医科大学の教授でもあったのです。そんな彼が生物学の流れをまとめた奇跡の書。生物の体にメスを入れることが憚られていた古代から始まり、生物学の急発展を遂げた20世紀まで一人の作者が文才と天才的な知性で生物学の流れをまとめています。作家としてのアシモフもあいまって、マクニールの「世界史」を読んでいるように、生物学を読者にすっと理解させて、読んでいてわくわくさせるような文体になっています。2019/05/09

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