講談社現代新書<br> 社会保障亡国論

電子版価格
¥880
  • 電書あり
  • ポイントキャンペーン

講談社現代新書
社会保障亡国論

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 新書判/ページ数 292p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784062882538
  • NDC分類 364.021
  • Cコード C0236

出版社内容情報

消費税が増税されると本当に社会保障は充実するのか。地方行政が空洞化する今、人々の生活不安は拡大する一方だ。真の福祉充実を。消費税が増税されると本当に社会保障は充実するのか。
現在わが国の社会保障給付費は、GDPの約4分の1にあたる110兆円を超える規模に達しており、年間3?4兆円というペースで急増している。消費税率の引き上げの効果は3兆?4年で消失する計算となる。
年金・医療・介護・子育て支援など、「少子高齢化」日本に暮らす人々の不安は拡がる一方だ。社会保障財源の現状を具体的に改善する議論と給付の抑制・効率化策も提言する。

第一章 財政から語る社会保障
第二章 社会保障の暗黙の債務は一五〇〇兆円
第三章 社会保障と税の一体改革、社会保障制度改革国民会議
第四章 年金支給開始年齢は七〇歳以上に
第五章 高齢化社会の安定財源は消費税ではなく相続税
第六章 公費投入縮減から進める給付効率化
第七章 消費増税不要の待機児童対策
第八章 「貧困の罠」を防ぐ生活保護改革
第九章 改革のインフラ整備と仕組み作り


鈴木 亘[スズキ ワタル]
著・文・その他

内容説明

政治家・官僚が絶対言わない本当の話。消費税10%でも、「焼け石に水」という現実。数字で見る社会保障の構造と財政赤字の問題点とは。世界最速の少子高齢化を乗り越えるための処方箋!

目次

第1章 財政から語る社会保障
第2章 社会保障の暗黙の債務は一五〇〇兆円
第3章 社会保障と税の一体改革、社会保障制度改革国民会議
第4章 年金支給開始年齢は七〇歳以上に
第5章 高齢化社会の安定財源は消費税ではなく相続税
第6章 公費投入縮減から進める給付効率化
第7章 消費増税不要の待機児童対策
第8章 「貧困の罠」を防ぐ生活保護改革
第9章 改革のインフラ整備と仕組み作り

著者等紹介

鈴木亘[スズキワタル]
1970年、兵庫県神戸市に生まれる。経済学者。専門は社会保障論、医療経済学、福祉経済学。上智大学経済学部卒業後、1994年日本銀行入行。1998年日本銀行退職。大阪大学大学院にて経済学博士号取得。大阪大学助手、大阪大学大学院助教授、東京学芸大学准教授等を経て、学習院大学経済学部教授。現在、大阪市特別顧問(西成特区構想担当)等を兼任。著書に『生活保護の経済分析』(共著、東京大学出版会、日経・経済図書文化賞)、『だまされないための年金・医療・介護入門』(東洋経済新報社、日経BP、BizTech図書賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 2件/全2件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

えちぜんや よーた

111
「それがなきゃ死ぬというサービスは官業としてやって、死なない以上のサービスは民業でやりましょう」という主張。社会保障関係の本は、やたらと画数の多い漢字が並び、読む意欲のある人でも、途中で心がくじけてしまう。残念ながら本書も例外ではない。ただその主張をあらかじめ頭に入れておけば、少しは読みやすくなると思う。2014/09/18

バトルランナ-

17
孫たちに一人当たり約5000万円の借金2004年から年金財政の放置等感慨深い。5点満点で4.2点。2014/10/27

Riopapa

16
何となく不安に思っていた部分が具体的な数字を挙げられて,本当の不安に変わった。消費税増税は景気を冷えさせるだけで,社会保障の安定には焼け石に水的なものでしかない。自分の世代はぎりぎり大丈夫かもしれないが,子どもたちの世代は大変なことになりそう。2017/12/29

ゆう。

12
社会保障や保育についてコスト論だけで論じ、生活の営みや生についてあまりにも冷たい内容の書籍でした。市場原理万能論といえばいいのか、新自由主義者の社会保障論といえばいいのか、とにかく社会保障によって財政赤字が膨らみ、国家財政は破たんするという不安ばかりを仰ぎ、社会保障や保育における国家責任などはまったく眼中にないようでした。保育についても規制緩和と市場原理の導入、国家資格を持たない保育者を参入させるなど、保育の質や専門性は度外視しています。久しぶりに、読んでいて気分がすぐれない書籍でした。2014/05/17

こういち

12
消費税率が引き上げられていく。社会保障の財源確保を理由に挙げて。しかし、本書でも指摘されているように、いくら税率を高めようとも現行のシステムを改めない限り常に財政破綻と紙一重であり、国家の疲弊は目に見えて明らかである。今後どう既存権益を打破できるかであるが、先ずは社会福祉法人の〝民営化〟ではないか。非課税団体からの脱却と、多大に蓄積された内部留保の解放が必要だ。聖域の無いシンプルな事業フレームに競争力は生まれ、新たなる進化が芽ぐむ。2014/05/01

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/7965710
  • ご注意事項