出版社内容情報
古来、日本人はいかに病気と闘ってきたか。 縄文人と寄生虫、糖尿病に苦しんだ道長、ガンと闘った信玄や家康……。糞石や古文書は何を語るのか。〈病〉という視点を軸に日本を通覧する病の文化史・社会史。
第1部 病の記録
1 骨や遺物が語る病
2 古代人の病
3 疫病と天皇
4 光明皇后と施療
5 糖尿病と藤原一族
6 怨霊と物の怪
7 マラリア(おこり)の蔓延
8 寄生虫との長いつきあい
第2部 時代を映す病
1 ガンと天下統一
2 江戸時代に多い眼病
3 万病のもと風邪
4 不当に差別されたらい・ハンセン病
5 脚気論争
6 コレラの恐怖
7 天然痘と種痘
8 梅毒の経路は?
9 最初の職業病
10 長い歴史をもつ赤痢
11 かつては「命定め」の麻疹
第3部 変わる病気像
1 明治時代のガン患者
2 死病として恐れられた結核
3 ネズミ買い上げ――ペスト流行
4 事件簿とエピソード
5 消えた病気
6 新しく現れた病気
7 平均寿命と死生観
酒井 シヅ[サカイ シヅ]
著・文・その他
内容説明
古来、日本人はいかに病気と闘ってきたか。人骨や糞石には古代の人々が病んだ痕が遺されている。結核・痘瘡・マラリアなどの蔓延に戦いた平安時代の人々は、それを怨霊や物の怪の祟りと考え、その調伏を祈った。贅沢病といえる糖尿病で苦しんだ道長、胃ガンで悶え死にした信玄や家康。歴史上の人物の死因など盛り沢山の逸話を交え綴る病気の文化史。
目次
第1部 病の記録(骨や遺物が語る病;古代人の病;疫病と天皇;光明皇后と施療;糖尿病と藤原一族;怨霊と物の怪;マラリア(おこり)の蔓延
寄生虫との長いつきあい)
第2部 時代を映す病(ガンと天下統一;江戸時代に多い眼病;万病のもと風邪;不当に差別されたらい・ハンセン病;脚気論争;コレラの恐怖;天然痘と種痘;梅毒の経路は?;最初の職業病;長い歴史をもつ赤痢;かつては「命定め」の麻疹)
第3部 変わる病気像(明治時代のガン患者;死病として恐れられた結核;ネズミ買い上げ―ペスト流行;事件簿とエピソード;消えた病気;新しく現れた病気;平均寿命と死生観)
著者等紹介
酒井シヅ[サカイシズ]
1935年静岡県生まれ。三重県立大学医学部卒業。東京大学大学院修了。医史学専攻。順天堂大学医学部教授を経て、順天堂大学客員教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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