不思議な生き物―生命38億年の歴史と謎

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不思議な生き物―生命38億年の歴史と謎

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  • サイズ B6判/ページ数 207p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784046532756
  • NDC分類 460
  • Cコード C0045

出版社内容情報

体に棘をもつ虫、トゲトゲ。その仲間で棘のないトゲナシトゲトゲ。さらにその仲間で棘があるトゲアリトゲナシトゲトゲ……。生き物の意表を突く形や生態から、生命誕生と38億年の生命進化、形態形成の謎にせまる。

内容説明

不思議な形をした6億年前のエディアカラ生物群。1mのトンボ、メガネウラ。不死身のクマムシのサバイバル戦略、「隠蔽生活」。飛び方まで凝態するツマグロヒョウモン蝶―。生き物たちの想像もつかない多様性や、驚くべき生存戦略を紹介。刻々と変化する生物の「形の法則」、そして「隠れた生命」の謎に迫る。

目次

第1章 かたちの不思議―生き物たちの奇妙なかたち(「トゲトゲ」はややこしい;14億年かけた生き物の進化 ほか)
第2章 いのちの不思議―発生・再生・寿命のメカニズムをさぐる(地球で最もタフな生き物、クマムシ;生命誕生のシナリオを読み解く ほか)
第3章 生態の不思議―あたかも思考するがごとく(はたして賢いのか、賢くないのか;免疫というメカニズム ほか)
第4章 進化の不思議―かたちをつくり、いのちを伝える細胞の力(遺伝形質をさぐる;獲得形質と遺伝 ほか)

著者等紹介

池田清彦[イケダキヨヒコ]
1947年、東京生まれ。生物学者。早稲田大学国際教養学部教授・山梨大学名誉教授。構造主義科学論・構造主義生物学の立場から、多彩な評論活動を行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おーすが

13
トゲトゲ→トゲナシトゲトゲ→トゲアリトゲナシトゲトゲ→トゲナシトゲアリトゲナシトゲトゲ。トゲトゲ学会は大変そう。生物進化についてざっくり復習でき、生物学の現状、生物の未来などを知ることもできるワクワクする読み物。大進化の可能性の話と、遺伝子カスケードの話がことさら興味深かった。遺伝子カスケードについては別本でさらにくわしく読みたいところ。2020/09/22

かりこ

8
生き物の不思議さについて、生物学的に色々と述べていく本。生き物の形についてや、生命誕生や寿命のメカニズム、生態の不思議、進化の謎などについて。私が一番印象深かったのは、人間に住む100兆もの細菌にとって、人間の体とは、人間にとっての地球みたいなものである、ということである。なんだか我々自身が星や宇宙になったような壮大な考え方にいたく感銘をうけた。2015/12/24

犬養三千代

7
副題が「生命38億年の歴史と謎」 トゲトゲの名前の複雑なくみあわせにはじまり、カンブリア紀へ。また、ベルクマンの法則など盛りだくさん。細菌から恐竜まで、はばひろい。例えが面白いので飽きずに読める。2020/02/03

ペカソ・チャルマンチャイ

4
不思議な生き物も多く紹介されていますが、後半は、ネオダーウィニズムによらない進化の考察に重きが置かれている。当方の基礎知識不足のため、難解な部分もあったが、概ね理解出来た。世の中、まだまだ知らない事ばかりだな。冒頭の「トゲトゲ」の話は笑える。2014/06/29

ぼのまり

4
不思議な生態を持つ生物をとりあげ、生物進化の過程について考察した1冊。人間の体はたった20種類のアミノ酸の組合せだけでできているなど、遠い昔に高校の授業で習ったことや、テロメアの短縮やミトコンドリアがネックとなり、人類の長生きが難しいことなど、その道にある人からすれば当たり前のようなことでも、無知な自分には勉強になる。「倫理は技術を変えないが、技術は倫理を変える」(P.201)、さらりと書いてあるが、噛みしめないといけない言葉のように思う。2013/07/09

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