角川新書<br> 「過剰反応」社会の悪夢

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角川新書
「過剰反応」社会の悪夢

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  • サイズ 新書判/ページ数 216p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784041028469
  • NDC分類 361.4
  • Cコード C0295

出版社内容情報

「不快に思う人もいるのだから自重しろ」??。いつからか日本は、何をしても「誰からかのネガティブな反応」を心配しなくてはならない国になった。なぜこういう事態になってしまったのか。彼らの精神構造とは。

内容説明

「不快に思う人もいるのだから自重しろ」―いつからか日本は、何をしても「誰からかのネガティブな反応」を心配しなくてはならない国になった。なぜこういう事態になってしまったのか。彼らの精神構造とは。

目次

第1章 過剰反応社会を象徴する現象(ジャポニカ学習帳の表紙の昆虫はなぜ消えた!;家族の温もりを伝えるはずのCMがなぜか中止に ほか)
第2章 身近にもいる過剰反応な人々(どうしようもないことで大騒ぎする人;人の失態に大騒ぎし、非難する人 ほか)
第3章 過剰反応の心理構造(人間は非合理な生き物;システマティックな情報処理ができない ほか)
第4章 過剰反応を生み出す社会(感情反応をあおるメディア;ひたすら衝動に身を任せるゲーム ほか)
第5章 過剰反応を防ぐために(過剰対応でお客様意識を増長させない;企業も学校も軸をもつ ほか)

著者等紹介

榎本博明[エノモトヒロアキ]
心理学博士。1955年東京生まれ。東京大学教育心理学科卒。東芝市場調査課勤務の後、東京都立大学大学院心理学専攻博士課程中退。川村短期大学講師、カリフォルニア大学客員研究員、大阪大学大学院助教授等を経て、MP人間科学研究所代表。心理学をベースにした企業研修、教育講演を行う。著書は『「上から目線」の構造』『「すみません」の国』『お子様上司の時代』(いずれも日経プレミアシリーズ)、『「俺は聞いてない!」と怒りだす人たち』(朝日新書)など多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

wanichan

45
クレーマーという言葉が定着して何年か経ちましたが、過剰反応のいう言葉を見て、結び付きました。認知的複雑性が低いというように、多様性や多面的に考える力が衰えていると思う。学校を初め企業がもっと毅然とクレームに対応して欲しいと思う。そうしなければクレームのし放題になり、自分本位の正義感ばかりかざす人ばかりになってしまいそうで心配です。2015/11/03

キムチ27

43
日本社会~個としてではなく、関係性としての自己を生きているスタンスが求められるのは自明の理。今どきの「感情反応、極端なそれ」を煽るような報道スタイルを始めメディアに洗脳されることなく、「自分の頭で考える習慣」を強めていくことは大事‼・・確かに。でも職場に行けば明らかに過剰な「させて頂きます」洪水、「利用者の身になって、お気持ちを受け止めて」の氾濫。ネットは誰もが発言力を持てる万能感に溢れんばかりの書き込みがあっちこっちに。ヒューリスティック思考を治そうと思いつつも、理に傾いた発言では「上から目線」的?2016/10/13

壱萬弐仟縁

43
ジャポニカ学習帳。自分が気に入らない理由で排除。自分の世界から消してしまいたい。非常に危険な発想(17頁)。自分様、俺様の時代というのは類書があったと思う。私は格差社会の犠牲者のこころの叫びだと捉えたい。著者は偉い先生だからお分かりにならないと思う。私は格差の犠牲者だから、そういう人が増えた原因は格差拡大に見いだせると思う。過剰反応と言っている側は、勝ち組の人とも言えるだろう。負け組当事者はこれが普通と思っているので。ここに溝があるのだ。2016/02/02

レモン

39
ジャポニカ学習帳の表紙、そういえば変わったんだなと思ってたら、昆虫が気持ち悪いというクレームのせいだったと知りびっくり。確かに子どもの頃もっと可愛いのが良いと思ったことはあるが、クレームをつけようという発想にまで普通は至らない。どうせ話が通じないからとりあえず謝って最短で片付けようとするのは個人レベルでもあると思う。みんなが買っているから、行列ができているから良いに違いないと考えるヒューリスティックな情報処理はやはり失敗が多くなりがちなので、SNSに踊らされずシステマティックな思考法を心がけたい。2023/11/19

mana

34
過剰反応が増えた現代社会。複雑で多角的に考えることができない、短絡的な人間が増えた。クレームが来ると、別クレームが来ないように丁寧に対応する企業や人たち。自分ファーストな人間が増え、企業らは敏感になりすぎるあまり、息が詰まるような社会になりつつある。面白い内容ではあったが、同じ内容が数回繰り返されていたのはくどい。別角度から考察されているならまだしも、まったく同じような記述。ちょっともったいないような…。2022/11/08

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