内容説明
筋トレと登山合宿が必須の「体育会系」生物部の過酷な日々。デートとムシ取りの究極の選択。アナゴ採集で船酔いと戦い、アサリ掘りで砂にまみれた大学での研究生活。そして、未知のテレビ業界へ―。生き物とともに成長し、理系魂で困難に立ち向かってきた日々を語る、人気No.1生物オタクアナの「ムシ熱い」青春記。
目次
1 生き物との出会い
2 チョウ男の日々
3 有栖川班の挑戦、そして理系へ
4 アナゴ大学生
5 アサリ漬けの修士課程
6 「理系アナ」の試行錯誤と現在地
著者等紹介
桝太一[マスタイチ]
1981年千葉県生まれ。日本テレビアナウンサー。東京の麻布中学校・麻布高等学校を経て、東京大学理科二類入学、同大学農学部水圏環境専修卒業。同大学大学院農学生命科学研究科修了後の2006年、日本テレビ入社。情報番組「ZIP!」の総合司会、「全国高等学校クイズ選手権」の総合司会などを務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kinkin
103
枡アナウンサーを知ったのは、たまに見る「鉄腕ダッシュDASU海岸」。そこで海岸の生き物を熱く語ったり叫んだりしていた人が枡アナだったこと。少年時代は昆虫、大学に入るとアナゴの耳石、大学院ではアサリの研究をしていたこと、そして挫折の数々。結果的に理系アナとして成功していることは何事も熱心に素直に取り組んだからだと感じた、報道番組でも嫌味なところがない。私は高卒なので研究や卒論というものには縁がなかったがそのあたりは面白く読むことが出来た。図書館本2021/10/18
chimako
93
鉄腕DASH!のダッシュ海岸。桝くんの嬉々とした笑顔とトーンの上がった声。こんなにも生き物が好きだったんだと驚いた。どんなに興奮しても丁寧な日本語と敬語。端正な顔立ちとすらりとした容姿。好感が持てるアナウンサーであると同時に修士課程を終えた修士でもある。大学の卒論は〈アナゴ〉大学院時代の研究は〈アサリ〉統計のための個体採取、観察のための細かい作業の連続で地味で忍耐を要する。が、元来の生き物好き。好きなものがある人は強い。これは『ほぼ命がけサメ図鑑』を読んだときにも感じたこと。桝くんのますますの活躍を祈る。2020/08/26
ぐっち
52
ZIP!の「マスカレッジ」のコーナーで、あからさまにいきいきしている枡アナウンサーの、生物好きすぎる自伝。週3回、5km走り込みをする生物部から始まって、読みどころはやはり「女子からのデートのお誘いを断って、チョウを一人で採りに行く」でしょうか。国語と生物が得意なところは私も一緒で、数学の二次試験は6問中1問で突破・・・ってところまで(私の方は戦略的でなく結果的に)一緒と親近感を高めまくっていたら、うちのダンナに「カシコイ人と自分を一緒にするなよ~」と言われました。読みやすいし、うちの子も読まないかな~?2015/09/12
万葉語り
48
生物部の次男が欲しいといったので、購入しつい先に読んでしまった。桝さんは高校生クイズの司会の人くらいの認識しかなかったのだけれど、かなり面白く読了。置かれた場所で精いっぱい動いて楽しんでいける、前向きな人柄に好感を持った。2018-1382018/07/29
きみたけ
47
「ZIP!」でお馴染みの日テレアナウンサー桝太一の、中学生時代から新人アナ時代の回顧録。中学高校では生物部で蝶を追いかける「チョウ男」、大学では穴子の研究に没頭する「アナゴ男」、大学院ではアサリ漬けの修士課程を突き進む「アサリ男」、と8割強が生物に関わる記述。研究者としての限界を感じ、人に自然の良さを伝える番組を作ることができたらとの一心でテレビ局を志望し、ついでにアナウンサー枠も受けたら合格したという。正直この人よくアナウンサーになれたな~と思いました😅好きこそものの上手なれ、ですね。2021/01/17