岩波新書<br> モラルの起源―実験社会科学からの問い

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岩波新書
モラルの起源―実験社会科学からの問い

  • 亀田 達也【著】
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  • サイズ 新書判/ページ数 208p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784004316541
  • NDC分類 361.4
  • Cコード C0211

出版社内容情報

群れで生きるための心の働きを、進化的に獲得してきたヒト。しかし、異なるモラルをもつ人々を含む大集団で生きる現代、仲間という境界線を越えて、人類が平和で安定した社会をつくるにはどうすればよいのか。心理学などの様々な実験をもとに、文系・理系の枠を飛び越え、人の社会を支える心のしくみを探る意欲作。

内容説明

私たちヒトは、うまく群れ生活を送っていけるように、その心を進化させてきた。しかし、「群れ」や「仲間」を大きく超えて人々がつながる現代、私たちが対立を乗り越え、平和で安定した社会を築くにはどうしたらよいのか。「実験社会科学」という新たなアプローチで、メタモラルの可能性を文理横断的に探る意欲作。

目次

第1章 「適応」する心(生き残りのためのシステムとしてのヒト;適応環境としての群れ)
第2章 昆虫の社会性、ヒトの社会性(群れを優先させるハチ;個人を優先させるヒト)
第3章 「利他性」を支える仕組み(二者間の互恵的利他行動;社会的ジレンマと規範・罰;情と利他性)
第4章 「共感」する心(動物の共感、ヒトの共感;内輪を超えるクールな共感)
第5章 「正義」と「モラル」と私たち(セーギの味方の二つの疑問;いかに分けるか―分配の正義;社会の基本設計をめぐって―ロールズの正義論;正義は「国境」を超えるか?)

著者等紹介

亀田達也[カメダタツヤ]
1960年生まれ。東京大学大学院社会学研究科修士課程、イリノイ大学大学院心理学研究科博士課程修了。Ph.D.(心理学)。現在、東京大学大学院人文社会系研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ろくせい@やまもとかねよし

88
文科省新学術領域で支援を受けた研究成果の1つとして出版。ミツバチの昆虫生態学による血縁と社会形成の研究、政治歴史を社会学的に解く二者間の互恵的利他行動の研究、個人と社会の利益を行動経済学で解く社会的ジレンマの研究などを紹介する。自由経済で決定されるグローバル化がメタモラルだと提案しているのだろう。しかし、世界の多くの人は論理的に行動するほどの知識をもつだろうか、また損得のみで判断する功利に基づいてのみ行動をするのか、などなど思惟した。2017/08/16

壱萬弐仟縁

50
人文社会科学とは、理系以外のさまざまな分野をひとくくりにした学問領域(ⅰ頁)。実験社会科学とは(experimental social science)フィールド実験や調査、コンピュータ・シミュレーションの実験という厳密な共通土俵を自覚的に設けることで、互いの知見や主張に対して妥協のない、ガチの議論をすることが可能になり、広義の実験を使って検討しようとする作業(ⅳ頁)。カスケード現象=株式市場で、自分のもっている情報よりも、ほかの人の行動を情報源として優先して、つぎつぎと全体に広がる連鎖現象(29頁)。2017/10/25

樋口佳之

18
文章がわかりやすい上、既知なお話しが多く、すぐに読めてしまいました。こうした話題の最初の一冊にはいいのではないでしょうか/最後通告ゲームの分配提案内容と社会の市場化の相関にかかわる記述、町人型でも武士型でも倫理が一つなら協力的な社会に収束するのに倫理が拮抗すると崩れてしまうという話が印象的でした。2017/07/23

テツ

17
生きているだけで問われる自らのモラル。法的に問題はなくても、自分が暮らす社会に、所属する群れにジャッジされるモラルの成り立ちや意味合いを実験社会科学という学問から説いていく。人間が発明したモノやコトは基本的には人間の群れが便利に存在するために生み出されたのだろうけれど、その仕組みが創られた理由を知らなければ、モラルを逸脱した他者に対する不愉快さが無駄に高まっていくこともある。たかが人間が創り出したただのシステムなんだから、柔軟に取り扱いたいなあと個人的には思います。2021/02/22

那由田 忠

17
人間のあり方への探究が心理学実験によって明らかになりつつあり、その最新成果には驚かされる。まず、ハチ社会と違ってヒトは他人の評価に影響され、集団としての正しい選択ができない。正しい選択を可能にするには知性が必要なのだ。また、どんな動物にも仲間への共感メカニズムがあり、特にヒトの共感度は高く、自分の利益に全くならなくても(どこかで助けられる互酬なし)手助けができる。そして、市場の競争社会という文化が、ヒトの平等意識を高めるという実験結果が最も重要だ。競争意識で平等がなくなると考える人が多いから。2017/06/05

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