内容説明
仲間と協力する。仲間をあざむく。高度な知性をもったがために、心の病を患う可能性すらあるチンパンジー。その社会的知性は進化の産物であって、本能に支えられてはいるけれども、年長者や他の子どもとのつきあいの中で経験と学習をしなければ育たない。かれらの知性の柔軟さともろさは私たち人間に何を教えてくれるのだろう。
目次
1 協力とあざむき
2 親から学ぶ、仲間から学ぶ
3 他者を理解する
4 生まれる前から
5 母性―本能と経験と
6 社会的知性はどう育つ
著者等紹介
平田聡[ヒラタサトシ]
1973年生まれ、広島県出身。1996年京都大学理学部卒業、2001年京都大学大学院理学研究科博士後期課程修了。博士(理学)。日本学術振興会特別研究員、林原生物化学研究所類人猿研究センター主任研究員・主席研究員、京都大学霊長類研究所特定准教授をへて、2013年9月より京都大学野生動物研究センター教授。専門は霊長類学、比較認知科学、ヒトとチンパンジーの比較を通して社会的知性の起源を研究している。日本霊長類学会高島賞、日本心理学会国際賞、日本学術振興会賞、日本学士院学術奨励賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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