ペンギン評伝双書
シモーヌ・ヴェイユ

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  • サイズ B6判/ページ数 273p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000267748
  • NDC分類 135.5
  • Cコード C0023

内容説明

シモーヌ・ヴェイユ生誕100年。ヴェイユは、裕福なユダヤ人家庭に生まれながら、カトリック思想にふれ、神秘主義的傾向を強めていった。周囲を驚かせる数々の奇矯な振舞いにも関わらず、その傑出した知性と人間性で理解者を獲得していった。食を拒むまでに自らの生き方を律する厳しい倫理的姿勢を貫き通すとともに、革命と反革命、戦争の勃発という激動の時代に、社会的抑圧に抗して自由の理想を追い求め、洞察に富む数多くの哲学的著作を残した。本書は、いまなお大きな影響を及ぼし続ける、34歳の若さで早世した異色の女性思想家の等身大の姿を描き出す第一級の評伝。巻末に「「魂とは、すなわち大いなる魂」―アランとふたりのシモーヌ」(神谷幹夫)を併載。

目次

第1部 生いたち(天才製造工場;師との出会い;師範学校)
第2部 人々とともに(闘いの年月 一九三一‐三四年;工場労働の年 一九三四‐三五年;信仰の芽生え 一九三五‐三八年 ほか)
第3部 追われ、求めて(崩壊;マルセイユ;ニューヨーク ほか)

著者等紹介

プレシックス・グレイ,フランシーヌ・デュ[プレシックスグレイ,フランシーヌデュ][Plessix Gray,Francine du]
1930年ワルシャワ生まれ。パリで幼少期を過ごした後、戦時期に米国に移住し、市民権を取得。通信社記者、雑誌編集者等を経て、作家に。コロンビア大学等で随時教鞭を執るとともに、雑誌The New Yorker等に寄稿を続ける

上野直子[ウエノナオコ]
お茶の水女子大学大学院博士課程満期退学(文学修士・お茶の水女子大学)。現在、獨協大学外国語学部英語学科教授。専門=英語圏のポストコロニアル文学・ジェンダー論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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兎乃

3
34歳の若さで早世したシモーヌの等身大の姿を描き出す評伝。生誕100年の2009年、岩波書店から出版。過去の評伝類でも少し触れられていたシモーヌの摂食障害を解明しようと科学の光も当てている。両親の病的な過保護ぶりも詳しく知ることができ、シモーヌにとってこれは想像以上の抑圧でもあったと想像できる。シモーヌの秀才ぶり、アランとの邂逅と薫染、自分の美貌に対する拒否的な服装、赤い乙女と異名をとった社会活動、キリスト教と神秘思想への傾斜、煌く思想の断片……2012/04/30

森野アリス

0
シモーヌ・ヴェイユについての詳細な記録。 時系列にエピソードが記述してあり分かりやすい。 彼女の思想の変遷、また精神的な状態などがまとめてある。 巻末には引用・参考書籍一覧もありこれからヴェイユを知ろうとする人にも手助けとなる。 彼女に対する批判的な意見もあり信奉者的でないのが好ましい。2023/05/05

0
ペンギン評伝双書 著者:フランシーヌ・デュ・プレシックス・グレイ 訳者:上野直子 2009年2月26日第1刷発行 発行者:山口昭男 発行所:株式会社岩波書店 印刷:三秀舎 カバー:半七印刷 製本:三水舎 解説:神谷幹夫2019/12/25

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