出版社内容情報
相次ぐ学校と教員のリストラ、教育の規制緩和と市場化。「格差」を遥かに超えた、新自由主義の最前線を伝える。
内容説明
公立学校の廊下に進出する企業広告、ヘッジファンドが群がるフランチャイズ型「公設民営学校」、使い捨て労働者と化す教員、たらい回しにされる子どもたち…。公教育を「ビジネス」に変えた米国の迷走と人々の抵抗を描く、戦慄のレポート。
目次
第1章 教育を市場化した新自由主義改革
第2章 企業の企業による企業のための教育改革
第3章 市場型学校選択制と失われゆく「公」教育
第4章 発展途上国からの「教員輸入」と使い捨て教員
第5章 PISAと教育の数値化、標準化、そして商品化
第6章 アメリカのゼロ・トレランスと教育の特権化
第7章 アカウンタビリティという新自由主義的な「責任」の形
第8章 「プロ教師」育成の落とし穴―「生かす」というパラダイムシフト
第9章 シカゴ教員組合ストライキ―組合改革から公教育の「公」を取り戻す市民運動へ
第10章 立ち上がったアメリカの人々
著者等紹介
鈴木大裕[スズキダイユウ]
コロンビア大学教育大学院博士課程在籍中の教育学研究者。1973年神奈川県生まれ。16歳で米ニューハンプシャー州の全寮制高校に留学。そこでの教育に衝撃を受け、日本の教育改革を志す。97年コールゲート大学教育学部卒(成績優秀者)、99年スタンフォード大学教育大学院修了(教育学修士)。日本に帰国し、2002~08年、千葉市の公立中学校に英語教諭として勤務。2008年に再び米国に渡り、フルブライト奨学生としてコロンビア大学大学院博士課程に入学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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