内容説明
敗戦/解放から今日まで、日本と韓国は相互に深く複雑に関わりあいながら、それぞれの時代の課題と向き合い歴史を刻んできた。数々の詩をはじめとする時代の肉声を「在日」の視点から読み解きながら、そこに生きた人びとの思想体験を跡づけ、なお問い続けられるべき思想課題を展望する。
目次
はじめに 思想体験を語るとは
第1章 新たな同時代史への出発―日本敗戦と朝鮮解放1945‐1946
第2章 思想再建の模索―日本と韓国のずれ1947‐1954
第3章 冷戦体制下での相互認識の枠組み1955‐1964
第4章 国交開始と相互理解の困難1965‐1979
第5章 韓国民主化の闘いと相互認識の葛藤1980‐1989
第6章 脱冷戦時代における脱植民地化の課題1990‐現在まで
むすびにかえて 記憶とまなざし、そして思想を語ることの意味
著者等紹介
尹健次[ユンコォンチャ]
1944年生まれ。京都大学卒業。東京大学大学院博士課程修了。現在、神奈川大学教授。近代日朝関係史、思想史専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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