グローバル化する医療―メディカルツーリズムとは何か

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  • サイズ B6判/ページ数 232p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000226264
  • NDC分類 498.02
  • Cコード C0036

内容説明

もっともグローバル化が難しいといわれていた医療に、メディカルツーリズムという新しい動きが始まっている。アジアを中心に国家戦略として打ち出し、自国の医療や産業基盤の底上げを図っているのだ。その動きは先進国における医療崩壊と無縁ではない。各国の医療現場を徹底取材し、その実像と問題点を浮き彫りにしてゆく。

目次

第1章 興隆するアジアの医療国家(国策としてのメディカルツーリズム―タイの医療;徹底した個人主義―シンガポールの医療;世界の病院を目指す―インドの医療;日本に学んだ医療制度とその変化―韓国・台湾の医療;広がる地域格差―中国の医療)
第2章 グローバル化する医療(メディカルツーリズムとはなにか;なぜ新興国で医療がグローバル化したのか;メディカルツーリズムから見える医療の抱える難しさ)
第3章 いま、世界の国々の医療は(争点としての医療格差―アメリカの医療;医療費抑制政策による医療崩壊―イギリスの医療;国民皆保険の国で何が起きているのか―フランスの医療)
第4章 医療を支えるものは何か(患者主権へ;労働者としての医師―医療者のアイデンティティ・クライシス;医療政策の難しさ)
第5章 日本の医療の明日―医療を育てるために(医療の二つの方向性;問われる医療の質;医師流出のリスク;いい医療者を生み出すために必要なこと―何が医師や医療者のワークライフバランスなのか)

著者等紹介

真野俊樹[マノトシキ]
1961年生。多摩大学医療リスクマネジメントセンター教授、藤田保健衛生大学医学部客員教授。医師、医学博士、経済学博士、日本内科学会専門医、MBA。名古屋大学医学部卒業、臨床医を経て、95年9月コーネル大学医学部研究員、昭和大学医学部専任講師、大和総研主任研究員を経て、現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

メルセ・ひすい

1
メディカル・ツーリズム主体。フィリピンの病院は株式会社!2009/12/11

Ishida Satoshi

0
読了。副題にメディカルツーリズムとありますが、実際には、ツーリズムに限定されず、アジアを中心としま国家戦略、産業育成として医療が謳われています。アジアの医療産業の動向は、先進国の動きと無感激ではないわけです。読みやすい内容で、「医療崩壊」が叫ばれる日本の深刻な状況を浮き彫りにしつつ、メディカルツーリズムなどをキーワードに医療の流動化が抱える可能性や課題について考えた本です。若干、本のタイトルと中身が解離している感じもありますが、興味深い議論が多い一冊。

kotan

0
副題はメディカルツーリズムとなっているが、後半は主に西欧諸国や日本の医療を国際化という視点から解説している。2011/04/04

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