内容説明
私たちはさまざまな社会的関係をもちながら暮らしている。魚類も、異性間はもちろん、同性間、親子間、ときには異種間においても、繁殖や餌や隠れ家などをめぐって、さまざまな社会的関係が生じている。このシリーズでは魚類の社会行動・社会関係の興味深いトピックスをとりあげ、進化生物学・行動生態学の視点から掘り下げて、詳しくかつわかりやすく解説した。
目次
1 サンゴ礁魚類における精子の節約
2 テングカワハギの配偶システムをめぐる雌雄の駆け引き
3 ミスジチョウチョウウオのパートナー認知とディスプレイ
4 サザナミハゼのペア行動と子育て―一夫一妻の制約のなかで
5 口内保育魚テンジクダイ類の雄による子育てと子殺し
著者等紹介
桑村哲生[クワムラテツオ]
理学博士。1950年兵庫県に生まれる。1978年京都大学大学院理学研究科博士課程修了。現在、中京大学教養部教授
狩野賢司[カリノケンジ]
農学博士。1969年茨城県に生まれる。1994年九州大学大学院農学研究科博士課程修了。現在、東京学芸大学教育学部助教授
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