内容説明
環境破壊によって荒廃した地球、水とのふれあいがなくなった都市、そして互いのつながりを失いつつある生命。それらの問題の根本にあり、解決の鍵となる「水の循環」を再生し、生命たちのいきいきとした「くらし」を創造するために、漁業、下水道、ダム建設、地方財政など、水循環破壊の現場にたって変革のために活動してきた4人の筆者が、今ある「世界」を変えるために提言する!『下水道革命』を乗り越え、「水」そのものの循環に目を向けた画期作。
目次
第1章 「水の循環」とは?
第2章 生態系の中の水循環―水の七不思議
第3章 くらしの中の水を考える
第4章 下水道は「循環」を破壊するか
第5章 水を多重利用しよう―「水臭い水つきあい」への疑問と提案
第6章 「水の循環」から世界を変える
著者等紹介
山田国広[ヤマダクニヒロ]
1943年大阪府出診。大阪大学工学部助手を経て、現在、京都精華大学人文学部教授、関西水系連絡会代表。工学博士。専攻は環境論。1969年から瀬戸内海汚染調査団に参加、機械工学から環境学へと転ずる。ゴルフ場の環境・社会汚染問題に取り組むほか、環境マネジメントシステムなどに関心をよせる
本間都[ホンマミヤコ]
1935年香川県出身。現在、関西水系連絡会事務局長、京都精華大学講師。80年代から水道水のトリハロメタン汚染問題などにNGOとして取り組む
加藤英一[カトウエイイチ]
1947年兵庫県出身。大阪市役所に就職。現在、大阪市職員労働組合都市環境局支部副支部長。「下水道の壮大な無駄」を科学的データを根拠に訴え続ける
鷲尾圭司[ワシオケイジ]
1952年京都府出身。明石市林崎漁協を経て、現在、京都精華大学人文学部教授。専攻は海の環境と漁業、風土と民俗。イカナゴ「くぎ煮」の普及など明石の魚の宣伝マンとして活躍する他、海とのつきあいは食べ方から、と地域の食文化の再生に取り組む
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