アメリカの文化戦争―たそがれゆく共通の夢

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  • サイズ A5判/ページ数 319,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784882027133
  • NDC分類 361.5
  • Cコード C0030

出版社内容情報

 分裂するアメリカ! 多民族・多文化社会アメリカで揺れる価値観と基準の喪失状況で展開される“負の戦場”を活写。樋口映美氏の詳細な解説「〝文化戦争〟の概要と理念」付き。
 ★『ニューヨークタイムズ・ブックレヴュー』
  1995年度の注目本、書評より──アメリカとは何かをめぐって始まった文化戦争は、左派と右派、左派と左派、女性と男性、また、エスニックグループの間で闘われてきた。本書は、多文化主義者とその批判者をはじめとする戦士たち全てに立ち向かって、アメリカ社会を共通の夢の下に打ち建てようとする可能性を削り取っていく“戦場”の実態を明らかにする。明快な分析と批評で、様々な政治的見解を超えて一目置かれているギトリンが、だれよりも先んじて、その論争の歴史的背景をわかりやすく掘り起こし、それを越えて前進するためには何がなされるべきかを提言する。

内容説明

保守派の巻き返し、60年代左翼の分裂、他者への批判と差異化で自己主張するマイノリティとエスニックグループ…。“負の戦場”の実態を活写、新たなる可能性を探る。

目次

1 問題の所在(オークランドの正体不明の戦い)
2 共通性の涸渇(「壮大な寄合世帯」;左翼理念の分裂)
3 差異の拡大(アメリカは有色化するか;右派はホワイトハウスを占拠、こちらは文学部へデモ ほか)
4 多文化主義の棘(共同性の行方)
解説 「文化戦争」の概要と理念

著者等紹介

ギトリン,トッド[ギトリン,トッド][Gitlin,Todd]
1943年生まれ。ハーバード大学卒(数学)、ミシガン大学大学院(政治学)に進み、その間SDS(民主社会を求める学生同盟)の議長に就任。カリフォルニア大学バークレー校を経て、現在ニューヨーク大学でジャーナリズムと社会学を担当

疋田三良[ヒキタミツオ]
1933年生まれ。東京外国語大学卒

向井俊二[ムカイシュンジ]
1927年生まれ。東京文理大卒。アメリカ文学専攻

樋口映美[ヒグチハユミ]
1950年生まれ。ノースキャロライナ大学(チャペルヒル)大学院を経て、同大学に勤務。現在、共立女子大学国際文化学部教授。文学博士
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