内容説明
錯綜する思想潮流との建設的対話をとおして得られた成果。A・ギデンズの構造化理論の真髄を提示する。
目次
1 社会理論と社会哲学のいくつかの潮流(実存主義的現象学―シュッツ;エスノメソドロジー ほか)
2 行為能力、行いの同定、コミュニケーション意図(行為能力の諸問題;意図と企て ほか)
3 社会生活の生産と再生産(秩序、権力、葛藤―デュルケムとパーソンズ;秩序、権力、葛藤―マルクス ほか)
4 説明的解明の形式(実証主義のディレンマ;その後の展開―ポパーとクーン ほか)
著者等紹介
小幡正敏[オバタマサトシ]
1958年生。関東学院大学講師
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感想・レビュー
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富士さん
0
著者が引用されている元ネタを十分に理解できていないので、この人がこう言っているからこうだからと言われてもピンと来ないため、十分な理解ができているか怪しいのですが、通読した感じではそこまで新しいことを言われているようには感じませんでした。現在の社会学の常識、といった趣です。社会は人に作られ人を作っている存在なので一筋縄ではいかないよということなのでしょう。社会が個人から集団までを貫いて与える影響が具体的にどのように現れるのかの図式は興味深かったので、内容が複雑な分より図があれば分かり良かったのにと思います。2013/05/25
ゆうき
0
アンソニー・ギデンズによる社会学、社会哲学の歴史とその学問的方法をまとめたアンソニー・ギデンズ版の社会学の方法基準であり現代の社会学、社会哲学の取扱説明書でもある。2012/10/03