内容説明
ジャングルから地球を見つめる。ゴリラの生態研究で訪れたアフリカの熱帯雨林。そこでは、さまざまな生きものたちが密接な関係を築き、バランスよく暮らしていた。そして、大自然の中で豊かに生きる人々との驚きに満ちた交流の日々―。心おどる原色のアフリカを描く。
目次
第1章 原生林の世界
第2章 旅のはじまり
第3章 ジャングルの散歩道
第4章 人里の自然
第5章 アフリカの季節
第6章 光と影の暮らし
第7章 大木の知恵
第8章 大きな水がめと川の主
第9章 昔話の世界
第10章 変わりゆく自然と人
第11章 エコ・ツーリズムの自然観
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Ayakankoku
12
山極先生の動物たちへのリスペクトが随所に見られた。ゴリラとタイトルにあるが、ゴリラの描写は意外と少なめ。2020/11/03
yone
2
現京大総長の山極寿一先生のアフリカと屋久島をつなぐエッセイ。アフリカ、屋久島の自然や、そこに暮らす頼もしい人々の話は、読んでるだけでウキウキして、心も体も疲れきったところに、有り難いぐらいに響いた。しかし終わりに近づくと、森の危機とそこに暮らしていた人々の危機が語られ、その対策の一つとして、エコツーリズムが提示される。心からアフリカの、世界の自然が守られる事を願ってやまない。2016/04/03
整
1
ジャングルに住む様々な生き物達のしたたかで多様性に富んだ生態が研究者の目を通して描かれる。作者の現地の人々と同じ目線で自然を見つめようとする姿勢に誠実さを感じた。2009/03/01
カネコ
1
◎ 霊長類研究者のゴリラ調査番外編エッセイといった趣きながら、危機に直面する熱帯雨林の実態等、ヒトに関わる現実的諸問題を提起。2009/07/12
ヒコ。
0
ゴリラの森の紀行文、現地の人々の暮らしを垣間見る。ゴリラの描写は少ない、写真がないのがちと残念。2009/06/03