内容説明
本書は、日本の農と食をめぐる現状を分析、その全面的解体ともいうべき状況がなぜ生まれたかを考え、再生と自立の方向を探る。
目次
第1部 日本農業の解体と再編(百姓と農業のいま;日本農業「解体」へのあしどり;ガット・ウルグアイ・ラウンド合意と農業再編;コメと政治―五五年体制の崩壊と農協農政運動)
第2部 自由化は農業をどう変えるか(市場競争はコメ農業を再生させるか;農業「国際化」の現実;イデオロギーとしての家族農場―その神話と現実)
第3部 自壊する農協(合理化・効率化の果ては―広域農協合併と組織再編の行方;S農協不正融資事件が示すもの;もうひとつの農協をつくる―全国生乳連の栄光と挫折)
第4部 農業の再生と自立(「土を殺す循環」から「土を生かす循環」へ―「農」の再生に向けて;新しい生産力形成をめざして;循環が結ぶ風土と農業と地域;コメ問題を考える六つの視点)