感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やまやま
8
IPCC第4次報告書が出される前の本なので、事実関係が異なることが多い点、そのため演繹される結論が異なる部分も多い点など、記事の信ぴょう性の点で課題のある本である。著者は温暖化というテーマについては今後触れたくないとあとがきで書いている。環境問題の専門家でないのに書きたかった動機を察すると、現在も続いている「環境に良い行動」なるものの内実は怪しいもので、社会的な圧力ー昨今では自粛警察といわれる現象や企業経済のために原子力発電を吹聴することーといったことへの反発であったと推測され、その点に絞れば理解できる。2021/02/04