目次
第1章 国体は護持されたか
第2章 象徴天皇制は戦争放棄とのバーター?
第3章 東京裁判は何を裁いたのか
第4章 間接統治下のめまぐるしい政変
第5章 ハイパーインフレと経済改革
第6章 草の根運動で実現した六・三制
第7章 革命前夜のごとき世情
第8章 頻発する事件・天災・人災
第9章 極限を生き延びる
第10章 飢餓と伝染病からの脱出
第11章 スターに憧れラジオに癒され
著者等紹介
小林峻一[コバヤシシュンイチ]
1941年、三重県生まれ。大学中退後、雑誌記者などを経てノンフィクション・ライターとなる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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流言
44
「そして、結局のところ歴史はすべて『今』につながっているのである。」写真を多用して浮かび上がる戦後日本。政治史の分野においては復習になると共に、生活の部分は具体的な内容が多く様々なことを学べた。戦後の困窮を救ったララ物資やガリオア・エロア資金についてもそうだし、『白奴隷トラスト』と非難された内務省が率先した作った売春宿や寿産院事件といった暗部についても然りである。『甚だしい空腹感』が如実に描かれた当時の食事や共産党員が掲げるプラカードが数字や政策だけでは見えてこない戦後日本の状況がわかりやすく伝えている。2016/04/15
ひろただでござる
1
喧噪と周章と騒乱。 表紙の写真が記憶にあるのとは違っていたが、3種類あるのか・・・。2013/08/12
Hisashi Tokunaga
0
本書の編集の仕方に興味を持った。【写】という事から素材の第一は写真。集められた写真をもとにストーリーに展開させる。記述内容は教科書ではなく「(´・ω`・)エッ? そうだったの」が盛込まれることを意識している。が、この点については周到に引用著作が吟味されるのだが、ジョンダワーや立花氏らの著作引用ではややポピュラー。(つまりそれなら読んでたよという訳)エッそうだったんだレベルでは、吉田第一次内閣は明治憲法に拠った組閣だったんだ。その意味は大きそう。改めて納得。2017/08/31