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内容説明
40年の歳月をかけたコンブ漁場の再生、自然の循環による豊かな海を維持するシラス漁。それに引き替え、海岸の埋め立てで痛み続ける渚の荒廃は止まることを知らない―北は北海道南部の岸辺から、南は沖縄糸満の波止場近くに及ぶ15か所、38人からの聞き書きの旅に学ぶ。
目次
蔭在の暮らし、コンブと共に(北海道南茅部町尾札部、木直)
晩秋、あずまし龍飛・小泊(青森県三廏村龍飛崎、小泊村袰内)
北の端尻屋へ―僻地ばんざい(青森県東通村尻屋)
越後の海、竹の島粟島行(新潟県粟島浦村)
日本の真ん中、舞阪暮らし(静岡県舞阪町)
貝を集めて四十年(三重県志摩町御座)
川底でウナギとり、磯でハバノリをとる(三重県紀宝町成川、尾鷲市大曽根浦)
一針入魂、若狭に生きる(福井県美浜町早瀬)
魚や貝湧く天草の海(熊本県苓北町白木尾)
アンマーのまち、糸満で(沖縄県糸満市糸満)
著者等紹介
川口祐二[カワグチユウジ]
1932年、三重県に生まれる。70年代始め、いち早く、漁村から合成洗剤をなくすことを提唱。そのさきがけとなって実践運動を展開。88年11月、岩波新書別冊『私の昭和史』に採られた「渚の五十五年」が反響を呼ぶ。日本の漁村を歩き、特に女性の戦前、戦中の暮らしを記録する仕事を続けている。同時に沿岸漁場の環境問題を中心にエッセイを執筆。現在、NHK農林水産通信員、環境省委嘱自然公園指導員、海の博物館(鳥羽市)評議員。1983年度三重県文化奨励賞(文学部門)受賞。1994年度労働者文学賞受賞。1994年度「三重県の漁業地域における合成洗剤対策について」により三上賞受賞。2001年7月、(財)田尻宗昭記念基金より第10回田尻賞を受賞。2002年2月、(財)三銀ふるさと文化財団より「三銀ふるさと三重文化賞」を人文部門で受賞
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