内容説明
旗本で交代寄合「美濃衆」の一家であった高木家から近世個別式武家領主としての権力と支配の特質を考察する。
目次
第1部 高木家にみる権力の特質と創出(交代寄合高木家にみる幕藩個別領主権力の特質;近世後期における交代寄合高木家の婚姻)
第2部 高木家による個別支配と地域支配(交代寄合高木家による年貢徴収;交代寄合高木三家による興行統制―地域秩序の形成・維持)
第3部 高木家による狩猟権の特質(交代寄合高木家による鷹狩と伊勢鷹場;交代寄合高木家による川漁と川支配)
第4部 近世後期以降での朝廷勢力と高木三家・地域民衆―美濃国多良・時両郷地域での場合(一九世紀前半の地域における朝廷勢力と高木三家・民衆;一八世紀後半の地域での朝廷勢力と高木三家・民衆;幕末の地域での朝廷勢力と高木三家・民衆)
第5部 明治維新による高木家の変容(維新期における旧交代寄合高木家と領地村方;明治維新による江戸拝領屋敷と江戸詰役人の変容)
著者等紹介
伊藤孝幸[イトウタカユキ]
1959年愛知県豊橋市に生まれる。1983年名古屋大学文学部卒業。1991年名古屋大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得満期退学。1991年名古屋大学年代測定資料研究センター助手。1997年愛知学院大学文学部講師。1999年同助教授
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