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ポピュラー・サイエンス
アサガオ江戸の贈りもの―夢から科学へ

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  • サイズ B6判/ページ数 166p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784785386160
  • NDC分類 479.95
  • Cコード C0045

内容説明

本書は、まず最初に、アサガオが日本に渡来してから、とくに江戸の人たちとかかわりつつ、今日までたどってきた道を紹介。次に、一つの生物としてアサガオと向き合うときに、どのように栽培し交配したらよいか、またアサガオ自身がどのように成長し、花を咲かせているのか種々の問題点をとりあげた。さらに、アサガオが一つの植物としてどこから由来したのか、そして近縁種にも触れ、あわせて種間雑種の育成による新しいアサガオの誕生についての話題を紹介した。最後に、アサガオにかける著者の夢を描いた。

目次

1章 アサガオの渡来から観賞花へ
2章 江戸のアサガオ
3章 江戸の贈りもの―変化アサガオ
4章 変化アサガオから大輪アサガオへ
5章 さまざまな花と葉の形
6章 交配のしかた
7章 栽培のしかた
8章 花芽と花の色
9章 アサガオの出生の秘密
10章 アサガオの近縁種
11章 種間交雑と新しいアサガオの育成
12章 アサガオにかける夢

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

小鈴

17
朝顔の歴史から遺伝学まで網羅した一冊。残念な点は白黒写真なので、カラー写真の『色分け花図鑑朝顔』をお伴に読むことをオススメする。中国では朝顔の種は下剤として活用され、牛と取引するほどの価値があったことから牽牛と呼ばれた。日本にも伝来したが、平安時代には薬よりも観賞花として知られるように。江戸時代前には白色もあったが、基本的に青色メイン。つまり、今の多様な色と形は江戸の賜物。大輪朝顔は江戸末期に産み出され、社会が落ち着いた明治20年以降に多様な種類が花開いた。朝顔は安定した社会の象徴の花だ。 2017/08/08

Moeko Matsuda

3
専門的な内容も多く、ある程度生物学の知識がないと完全には読み解けない、けれども、本当に面白い!江戸の庶民が愛した朝顔は、今も多くの謎を秘めた魅惑の花。手探りの育種から一転、最新科学を使った開発に至った今も、まだまだ多くの夢を与えてくれるアサガオは、この本を通じて、夏の風物詩から果てしない興味の対象に格上げされた。たかが花、されど花。次の初夏には、まずは第一世代の種を蒔いてみようかな!2015/12/10

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