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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Porco
10
ユーゴスラビアのノーベル賞受賞者の代表作。だと思い込んで読んだのですが、訳者解説によると、そういうわけでもないらしい。ノーベル賞受賞時点でも、本作はアンドリッチ作品にしてはいまいち、という評価だったそう。私も面白いと思えなかったのですが、それも当然だったのか⁉︎2016/06/11
荒野の狼
1
ボスニアのノーベル賞受賞作家イヴォ・アンドリッチを代表するボスニア三部作の一つ。原題は“お嬢さん”で日本語の題は英訳より。読み易く、4-5日で読破できます。初老の主人公ライカがベオグラードで孤独に死体となって発見されるところから話ははじまり、サラエボの少女時代からその死に至るまでが、謎解きの面白さも手伝って書かれています。善良なるがゆえに死んでいった父親が遺した、“他人をかえりみない倹約家になれ”との遺言どおりに、無慈悲な人間になっていくライカ。2008/08/08
読書家γ
1
お金があるということは、精神的に余裕が生まれることであり、ゆとりある生活ができることに繋がるかもしれない。けれども、お金を手元に置いておきたいがために吝嗇になることは、必ずしも幸せではない。半世紀以上前の作品ながら、そういった作者のメッセージは、今日を生きる私たちに対して示唆を与えている気がする。2012/11/17
