内容説明
蝦夷とはなにか。その呼称がなぜエミシ・エゾでなくエビスでなければならないのか。東国・日高見国やアイヌとの関連はどうなるか。東国蝦夷経営。それは日本古代国家が完成するうえでの最終課題でもあった。古代東北史の第一人者が書き下ろす、通説への根本からの再検討は、古代蝦夷を考えるための新しい基礎となり、読者を魅了することであろう。
目次
序説 後代蝦夷を考えるために
あずまの諸定義
あずま天端説の創唱
「あずま」と「ひな」
吾妻はやと東国
東国とあずま
毛野祖王物語 ヤマトタケル物語
毛野国と毛人
毛国・毛人の言語学的考証
日高見国の解釈
常陸国の古伝承〔ほか〕