出版社内容情報
古代律令制下の経済活動を支えた「出挙(すいこ)」と「食封(じきふ)」はいかなる関係にあったのか。その運営の実態を、『大安寺資財帳』の綿密な史料検討により解明するとともに、出挙の起源・性格と変遷、郡稲、寺院の墾田地所有について考察する。また条里制地割の成立過程や方格地割による面積計算法、関連文献などを詳細に検討し、古代の土地問題に鋭く迫る。
〈主な目次〉Ⅰ=古代の食封と出挙(大安寺の食封と出挙稲/出挙の起源とその変遷/郡稲/寺院の墾田地)/Ⅱ=古代の土地問題(田令の継受/面積計算法と方格地割/古代用水をめぐる面積と労働量の計算/色川三中管見/方格地割と文献/西海道戸籍の再検討)
内容説明
律令制下の経済活動を支えた出挙と食封の関係、運営の実態を解明し、出挙の起源・性格と変遷、郡稲、寺院墾田地を考察。また条里制地割の成立過程や方格地割による面積計算法などを検討し、古代の土地問題に鋭く迫る。
目次
第1部 古代の食封と出挙(大安寺の食封と出挙稲;出挙の起源とその変遷;郡稲;寺院の墾田地)
第2部 古代の土地問題(田令の継受;面積計算法と方格地割;古代用水をめぐる面積と労働量の計算;色川三中管見;方格地割と文献;西海道戸籍の再検討)
著者等紹介
水野柳太郎[ミズノリュウタロウ]
1930年大阪市に生まれる。1949年第八高等学校卒業。1952年名古屋大学文学部卒業。鈴鹿工業高等専門学校助教授をへて、1983年奈良大学文学部教授。1994年博士(歴史学)。2000年奈良大学名誉教授
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