内容説明
本書は、東アジア経済発展における鉄鋼業の位置づけを明らかにするとともに、精緻な現地調査や政策研究にもとづき、発展構造、その要因、担い手、変化の方向を詳細に分析した実証的研究である。
目次
序章 東アジア鉄鋼業研究の位置づけ―経済発展と鉄鋼業
第1章 東アジア鉄鋼業分析のフレームワーク―企業類型を基礎とした生産・貿易構造分析
第2章 東アジア鉄鋼業の生産・貿易構造―序列性と多様性
第3章 日本―二大グループ化と国際提携の意義
第4章 タイ―プロセス・リンケージと階層的企業間分業
第5章 ベトナム―最後発からの挑戦
第6章 中国山西省―小規模製鉄の歴史と構造
終章 東アジア鉄鋼業の達成と行方―序列的構造とその変容
著者等紹介
川端望[カワバタノゾム]
1964年仙台市生まれ。東北大学経済学部卒業。同大学大学院経済学研究科博士課程後期単位取得退学。大阪市立大学経済研究所助手・講師・助教授を経て、現在、東北大学大学院経済学研究科助教授。ベトナム計画投資省・国際協力事業団の市場経済化支援共同研究フェーズ3委員(2000年度)、ベトナム国民経済大学・(独)国際協力機構の「グローバリゼーション時代の工業化戦略」共同研究委員(2000-2003年度)を歴任。共編著に大野健一・川端望編著『ベトナムの工業化戦略』日本評論社、2003年、共著に坂本清編著『日本企業の生産システム革新』ミネルヴァ書房、2005年、植草益・大川三千男・冨浦梓編『素材産業の新展開 日本の産業システム2』NTT出版、2004年など、訳書にウォルター・アダムス&ジェームス・W・ブロック『アダム・スミス、モスクワへ行く』創風社、2000年、共訳にウォルター・アダムス&ジェームス・W・ブロック(金田重喜監訳)『現代アメリカ産業論 第10版』創風社、2002年がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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