出版社内容情報
性差とは何かを社会心理学の視点から考える。
内容説明
女はやさしく、男は強い。このような男女差に対する意識はなぜ生まれ、どのようにして人びとの心のなかに定着するのか。人はいったん思いこむと、それに従って人を観察したり、ふさわしいようにふるまったりする。その思いこみ―ステレオタイプをキーワードに、法や制度を整えても、なぜ伝統的な性別分業社会は、人びとの意識の上からなくならないのかを、社会心理学の立場からときあかす。
目次
第1章 「女性」とは?「男性」とは?
第2章 「男女の思いこみ」をつくる心のしくみ
第3章 「男女の思いこみ」をつくる社会のしくみ
第4章 男らしさ・女らしさへの歩み
第5章 ジェンダーにあやつられて
第6章 心理学とジェンダー・ステレオタイプ
第7章 ジェンダー・ステレオタイプの呪縛から自由になるために
著者等紹介
青野篤子[アオノアツコ]
2003年広島大学大学院教育学研究科博士課程後期教育人間科学専攻修了。2003年博士(心理学)。現在、松山東雲女子大学人文学部教授
森永康子[モリナガヤスコ]
1987年広島大学大学院教育学研究科実験心理学専攻博士課程後期単位取得退学。1999年博士(教育心理学)。現在、神戸女学院大学人間科学部教授
土肥伊都子[ドヒイツコ]
1990年関西学院大学大学院社会学研究科博士後期課程単位取得退学。1997年博士(社会学)。現在、神戸松蔭女子学院大学人間科学部助教授
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